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外人部隊の女
【新潮社】
スーザン・トラヴァース
定価 2,100円(税込)
2003/9
ISBN-4105435019
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
古幡 瑞穂
評価:B
内容はフランス外人部隊に所属していた女性隊員の手記ですが、戦記物と言うよりは男性と対等に仕事をしてきた女性の一代記。
裕福な家庭に育ち、若かりし頃は退屈を紛らわすように乱れた生活を送っていた彼女ですが、冒険してみたさもあって飛び込んだ戦火の中で運命的な出会いをします…愛する人の傍にいたいがために命を省みず過酷な生活に身を投げ出すという参戦の動機、傍にいても思うように二人きりになれないために、身もだえする女らしさなど、目の前で展開されていたのは意外なほどに人間味のあるエピソードばかりでした。
目の前で壮絶な命のやりとりがあり恐怖感や戦争の残酷さも嫌というほど書かれているにも関わらず、漂う雰囲気は意外なほどに明るいのです。長い年月を経た今だからこそ書けた、燃えるような愛や友情の思い出は哀しみの記憶に勝るものなのですね。考えさせられることが多かった1冊です。
松井 ゆかり
評価:B
この自伝はもちろん歴史的事実に基づくものであるが、同時に恋愛小説(もしくは官能小説)の趣もある。まだ戦地に赴く以前の少女時代、さらにその後の従軍時においてすら、「あれ、フランソワーズ・サガンかマルグリット・デュラスを読んでいるのだっけ?」としばしば錯覚に陥るほど、著者自身の恋愛模様を綴った記述が多い。軍隊においてもこれほど色恋沙汰は多くあるものなのか、と妙な感銘を受けた。
そのせいで視点が軍事に関する記述から逸れる頻度も高いのだが、著者の人間的魅力に触れることができ、結果として読みやすくなっていると思う。自伝なのだから、書きたいことを書けばいいと思うし。
戦争を容認したり、功労者を必要以上に賛美したりするつもりもないが、圧倒された一冊でした。
三浦 英崇
評価:C
経験は人を変える、という言葉を、私はあまり信用していません。人間は、たとえどんなに齢を重ね、さまざまな経験を積んでいったとしても、その根底にある性格はめったなことでは変わらないものだと思います。この作品を読み、ますますその確信は強まりました。
この作品は、第二次世界大戦前期、最強を誇ったドイツ陸軍北アフリカ軍団――名将ロンメルの率いる精鋭を敵に回し、苛酷な戦場を駆け抜け、ついにはフランス外人部隊史上ただ一人の女性隊員となった著者が、六十年の沈黙を破って書いた自伝です。
これだけの苛酷な日々を経ても、彼女は、少女の頃からまるで変わっていないように見えます。自分の愛する人と常に同じところにいたいがために、灼熱の砂漠まで付き従うかと思えば、愛情を感じない相手には、一貫して冷淡に接し続ける苛烈さ。
真っ正直に自分を語った、いい自伝だとは思いますが、正直、著者自身とはお近づきになりたくないです。