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太ったんでないのッ!?
【世界文化社】
檀ふみ・阿川佐和子
定価 1,365円(税込)
2003/9
ISBN-441803515X
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
川合 泉
評価:B
好物をペロリとたいらげるように、ペロリと読んでしまえる一冊。聞くも豪華な料理が、次から次にでてくるので、とにかく脳を使わず、胃袋で読んでください。この本のもう一つの魅力は、ダンフミの毒舌、もとい饒舌だろう。「贅沢はステキッ」と言ってはばからないダンフミ嬢は、どこまで冗談かはわからないが、女優としての清楚なイメージを保つことをほとんどせず、やっぱり女優ってこんな性格なのね、と思わせてくれます。お二人とも、作家を父に持つ身としては、食べ物の説明ばかりに字数をさいていて、どのエッセーもあまり変わり映えしないが、そういう企画だからしょうがないのでしょうか。とにかく、一度でいいから、トリュフは食べてみたいと思わされた一冊でした。「カンタンの極み」にでてきたお好み焼き兼広東料理店は、他のお店に比べればお手頃そうなので、是非一度行ってみたいなあ。
桑島 まさき
評価:B
名コンビ、檀ふみと阿川佐和子はCMに雑誌の連載にと、まさに“二人で一つ”の商品として成功している。本書は連載のために飽食に挑み太ったダンとアガワの「食」をテーマにしたエッセイ。今や、タレントの暴露本、気の毒な出自を売り物にした有名人の自伝、と「エッセイ」にカテゴライズされるものは幅が広い。全国津々浦々に住む人々の誰もがしる有名人の身辺事情を〈覗きたい〉という読者の願望をかなえる楽しい書だ。
ビジュアル的にも趣向をこらし、実に可愛い装丁だ。食べたくなるぐらいに…。中身は、〈贅沢派〉ダンが聞いたこともない料理にまつわる話を、そりゃ〜もうため息がでるほどオイシク書く。そうかと思うと〈庶民派〉アガワが作家の意地とばかり理屈っぽく反論する。往復書簡のように。ダンのエッセイには、親交のある女優たちが登場したりして興味も尽きない。こういう話を読者は期待しているのだ。私も「おいしいものを探求してください。おいしい生活を極めてください。そして原稿、書いてください」なんて言われてみたい!
藤井 貴志
評価:A
僕は断食フリークだ。断食といっても宗教的背景はない。3日間、決して美味くはないドリンクだけを飲んで過ごす“ファスティング”というやつだ。日ごろの不摂生の代償とはいえ、健康体を取り戻すためには3日間あらゆる“食の誘惑”に打ち克たなければいけない。そのため断食中は、飲食店が立ち並ぶ目抜き通りを避け、ひと気のない裏通りを行き来する。くつろぎのひと時のテレビもガマンだ(なぜかって? スポンサーの意向かどうか知らないけど、ほとんどの番組に“旨そうな食べ物”は欠かせないアイテムなのだ……)。こうして断食中はひたすら読書にいそしむ。本の中の食べ物は想像物でしかなく、自分でコントロールできるから。
しかし、この本ばかりはそうはいかなそうだ。“魔味、きわめて淫靡”と称されるフグの白子リゾットはもちろん、1人前が10万円は下らないという静岡の超高級寿司店の背トロも、中国雲南省で十六〜十七の結婚前の乙女が摘む上等のお茶も、う〜ん、どれも生きてる間に一度は食べてみたい。美食の道を驀進するアガワ、ダンのお二人の執念も、くすぶりはじめた食欲の火種に油を注ぐ。この本は断食の敵、いや摂食中枢の敵だ!
古幡 瑞穂
評価:B
この二人の往復エッセイは大好きでいつも楽しみにしているのです。これを読むたびに女友達っていいものだなって毎回思います。
とにかく二人とも美食のために必死になっちゃうんですが(特にこの本は雑誌デリシャスの連載の単行本化!)、読み手はそうそうそんな高級店には行かれない。でもここで披露されるレシピを見ているとどうしても作ってみたくなっちゃうんだよね〜『ああ言えばこう食う』で教わったホタテの貝柱スパゲッティは未だに得意料理のひとつになっています。今回もこれは!と思うお料理がいくつか出てきたので、ぜひとも作ってみたいところです。
CGイラストがついていますが、どちらかというとそれよりはお料理の写真が載っていたり、細かいレシピが載っていたり欄外情報に力を入れてくれた方が有り難かったかも。
とにかく二人の愛のある罵りあいが楽しくてたまりません。
松井 ゆかり
評価:B
私の読書傾向は多分に母方の祖母の影響を受けている。祖母は硬派の文章も読むが、特に好んでいるのは遠藤周作さんや佐藤愛子さんのユーモア小説やエッセイだ。私も小学校高学年くらいから読み始めたが、さすがに当時同年代の友だちでそういった本を好む子はおらず、読書の楽しみを分かち合うのはもっぱら祖母とであった。おやつを食べながら語り合った幸福な経験は、いつまでも心を温めてくれるだろうと思う。 檀さんと阿川さんの書かれる文章には、その頃愛読した本に通じるものがある。品格があって、何を書いても下劣にならない。
おふたりの掛け合いはもはや伝統芸能の域かとも思うが、惜しむらくは、この「太ったんでないのッ!?」が食に関してのみに限定されている内容だったため、若干メリハリに欠けるきらいがあった(自分が食べたことがない食材のオンパレードだったことも一因か。貧乏人のひがみか)。
松田 美樹
評価:B
おなじみ檀ふみと阿川佐和子の凸凹コンビが放つ往復エッセイ。今回のテーマは「食」。フグの白子のリゾットからクジラ、トロ、ワイン、クレームブリュレなどなど、お2人とも食べる食べる。でも「○○レストランの××は、口当たりがまろやかで最高!」なんていうのでは勿論なくて(そういうのも中にはありますが)、沖縄から臭い島ラッキョウを(引き止められたのにもかかわらず)持ち帰る話や、「アジの干物と納豆と青菜漬け物の茶漬け」(いったいどんな味???)など、ふふふ、あるいはハハハッ、もしくはでへへへっと思わず笑ってしまうエピソードがいっぱいです。
お互いの欠点や弱点を暴露しながらも(時々、いいの?と心配になる)、ちゃかすことのできる友達関係ってうらやましいなと思ったりも。それぞれでも楽しい2人なんですが、コンビになることでさらにパワーアップしています。
三浦 英崇
評価:E
読もうと思った貴方がまずやるべきこと。それは、目をつぶって、これまでの人生の中で一番豪華だった、あるいは贅沢だったと思える料理を思い浮かべることです。私の場合、大学入り立てのバブル華やかなりし頃に、バイト先の不動産屋さんで、忘年会で奢ってもらったふぐ刺しふぐ鍋ふぐ雑炊です。
準備はOKですか? さて、それでは、改めて本書にとりかかって下さい。
トリュフ? フォアグラ? キャビアごはん? クジラのサエズリの刺身?
私の人生の中で実物に出会ったことなんて一度も無い、見た目も味も想像できないような料理を、著者二人がそれこそ食べまくり、そして語りまくっているんですが……あまりにも自分の生きてきた世界と隔絶した話なので、読んでいて幾度となくめまいを感じました。冒頭の「おまじない」は、そんなめまいを多少なりとも緩和するための気休めです。
ごめんなさい。正直、私には評価し難い本でした。