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文学刑事サーズデイ・ネクスト1
【ソニー・マガジンズ】
ジャスパー・フォード
定価 1,890円(税込)
2003/10
ISBN-4789721388
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
古幡 瑞穂
評価:C
まずは設定に慣れるところから始めなければならないのですが、この世界とは戦争の結末も違っていれば、科学技術の進歩の仕方も違っている。しかも翻訳物だけあってベースとなる文化が全面的に違う…そんなこんなで、設定に慣れるだけで一巻が終わってしまいました。
文学のストーリー改変を企む悪者との戦いを描いた小説で、主人公サーズデイはなかなかに好感を持てるキャラクターでした。が、設定説明が多くなったせいか、なんとなくだらだらと長くなってしまった印象が否めません。サーズデイの行動に勢いがあるだけに少しもったいない感じです。あと「タイトルは知っているけれど読んだことがない本」を少しでも読んでいればさらに楽しめたのではないでしょうか。これは個人的反省。
とにかく本筋に全く関係ない小ネタも含めて、作者の発想力に感服しています。この設定を使っての短編をいくつも読ませてもらえたら楽しそうですね。
松井 ゆかり
評価:A
最高!英文学については、学生時代の授業でやむなく覚えさせられた程度の知識しか持ち合わせていないが、この本を読むにあたってはけっこう役に立った。「勉強はしておけ」という教訓だろうか。
登場人物が他の小説世界に入ってしまう設定について言えば、氷室冴子著「シンデレラ迷宮」(続刊あり)という佳作もある。自分の内に閉じこもる少女が愛読する小説の中に迷い込む、という物語だ。何人か登場する小説世界のヒロインたちの中でも、少女がとりわけ愛情を抱いていたのがジェイン・エアだった。
「文学刑事サーズデイ・ネクスト1」においても、原題("The Eyre Affair")が示すように「ジェイン・エア」は重要な意味を持つ作品となっている。サーズデイの宿敵があまり人気のない小説に侵入し、その結果ストーリーに変化が起きるのだが、読者からの反響はほとんどない。しかし、それが「ジェイン・エア」で起こったとなれば話は別。事件直後から国中が上を下への大騒ぎとなるのだ。イギリスと日本どちらの国においても、愛されている小説ということだろう。うーん、私はジェイン嬢のようにユーモアのかけらもなさそうな主人公って、ちょっと苦手だけどな。
松田 美樹
評価:C
1985年のイングランドで、今とは違う暦を刻んでいる世界が舞台。文学に関する犯罪を取り締まる文学刑事局に勤めるサーズデイ・ネクストは、発明家の伯父が本の中に入れる「文の門」を創り出したことから、それを使って古典文学を違う物語へと変えてしまう凶悪犯と戦うはめに。文学的なんだか、痛快アクションもの?なんだかよくわからないという変わったお話です。
イギリスの歴史や文学に精通していないので、私には理解できない部分が多かったです。文中に登場する、きっと有名であろう文学作品や作者の名前もほとんど知りませんでした。最後の山場となる「ジェイン・エア」すら読んだことない……。きっと詳しい人が読んだらもっと楽しめただろうなと思います。同じ設定で、日本を舞台にした作品を書いてくれたら、きっと大好きな作品になるはず。設定自体はとても面白いし、惹かれる世界なんです。自分自身の無知さが悔やまれた1冊でした。
三浦 英崇
評価:B
本の中の世界に自在に入ることができるとしたら、あなたはどの本に入って、何をしたいですか? 私はもちろん、たいした理由も無く殺されてしまう美少女や別嬪さんを守りたいと思います。ミステリでそれやったら、そもそも作品が成り立ちませんが……
この程度のささいな出来心ならともかく(おいおい)、この作品に登場する大悪党・ヘイディーズの企んだ計画の凶悪さは、世界の文学界を恐怖のどん底に陥れるものであります。副題にもあるように、奴の標的は、かのイギリス女流文学屈指の名作「ジェイン・エア」。一人称小説であるが故に、主人公にちょっと干渉しただけで、作品世界が大変なことになってしまう、という展開に爆笑。はたして、女刑事サーズデイは、かつて愛読した作品を守ることができるのか?
ミステリや純文学の小道具を要所要所に散りばめつつ、一気にクライマックスに雪崩れ込む。その勢いに、うっとりしました。続編が待ち遠しいです。