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恋愛論アンソロジー
【中公文庫】
小谷野敦
定価 940円(税込)
2003/10
ISBN-4122042771
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
延命 ゆり子
評価:B
古今東西あらゆる人が語ってきた恋愛論のおいしいとこだけ大胆に抜粋したこの一冊。恋愛論ってからには「まず自分を磨くことが恋愛の第一歩」だとか「ミステリアスな女になる」とかそんなのかな。ポヤポヤーン、なんて思っていたらかなり硬派な一冊で、理解するのもやっとのほど。時代と共に様々な変遷を経てきた恋愛の形。そして驚くほど何も変わっていない結婚の形。勉強になります。恋愛が少年愛であった時代、女は家畜のように扱われていた時代、結婚とは永続性である、結婚は罠である、結婚は幻想である……。頭がごちゃごちゃになる。結局恋愛と言うのは非常に個人的なものなのだ。百人いれば百通りの恋愛論があり、恋愛哲学がある。だからこそ議論の種はつきないのだろうな、と。
児玉 憲宗
評価:A
恋愛は難しい。難しいからこそ遠い昔から、お隣りでも海の向こうでも論じられてきた。本書に収められているのは、そのほんの一握りである。けれどバラエティに富んでいる。
橋本治さんは、恋愛は素敵なことというのは間違いで、エゴイスティックで戦いみたいなものだと言っている。なるほど、ちょっとわかる気がする。伊藤整さん曰く「愛の実体を追求しすぎることは、ラッキョウの皮をむくようなもので、ムキすぎると無くなってしまう」。だんだん難しくなってきた。そして松浦理恵子さんによれば、恋愛は一種の変態性愛であり、さらに上野千鶴子さんによれば、恋愛はいつでもクライシスなのだそうだ。地球上にある顔の数と同じくらい恋愛論は存在する。恋愛論はやはり難解だ。だから愉しい。
鈴木 崇子
評価:D
正直言って、最後まで読むのが苦痛だった。タイトルから(勝手に)想像した内容と、随分違うじゃないのという印象。サブタイトルで「ソクラテスから井上章一まで」とあるので、ある程度の堅苦しさは予想できたが。それにしたってカバ−の少女漫画風のイラストは何だ? 中身とギャップがありすぎて、チグハグな感じ。
“文字言語成立以来の恋愛を論じた言説より現代の日本人にとって重要であろうと思われるもの”を集めたとのこと。《著名な哲学者や作家たちが恋愛や結婚について何を書き残したか》を知りたい現代の日本人には重要だろう。一般の現代の日本人には重要ではなさそうだが…。読み物としての面白さを期待する人にもおすすめできない(もちろん恋愛に悩んでいる人にも)。唯一、井上章一の文章だけは面白かった。人は昔からあれやこれや考えを巡らせてきたらしいが、あとがきにあるよう“恋愛は、論じるものではなく、するものだ”と改めて思った次第。
高橋 美里
評価:A
恋愛とは、なんだ。だれもがぶちあたる問いかけではないでしょうか?
そんな問いかけにさまざまな方向から答えを導き出したアンソロジー。
誰の恋愛論を読んでも「ふむふむ」と思いながら読んでしまうのは、感化されやすい私だからなのでしょうが…。決して安っぽいものばかりではないので、女性だけでなく、男性にも楽しんでいただけるのではないでしょうか??
中原 紀生
評価:B
恋愛論でアンソロジーを編むのなら、シェイクスピアやゲーテ(悩めるウェルテル)やサドやナボコフが出てきてもいいし、中国やインドの古典も漁ってほしいし、そのほか思いつくまま名を挙げるならば、近松門左衛門やらフランチェスコ・アルベローニなどに言及してもいいだろうし、オクタビオ・パス(『二重の炎』)や本邦のイナガキ・タルホ(『少年愛の美学』)ははずせないし、ロラン・バルトや澁澤龍彦といった希代のアンソロジストの向こうを張ってみせてほしい。と、まあ、無い物ねだりが延々と続くわけで、それほどまでにアンソロジーという試みは魅惑的なのだ。よほど周到細心に取り組まなければ、編者はサンドバックにされる。そんな危険な賭けに挑んだ小谷野敦の蛮勇がまず潔い。大学のゼミの教材を読まされているような感じがしないでもないけれど、明治大正昭和初期の文人、ジャーナリスト、知識人の文章が多く収められているのが地味ながら本書のウリの一つで、この編集方針に賛成の一票。
渡邊 智志
評価:A
使える本です。といっても実践的な「恋愛」に際して参考になるマニュアル本、というわけではなく、酒の席で「恋愛」をネタに与太話でもしようか、というときに使える本なんです。出てくる話がどれもこれも大げさ。昔から頭の良いヒトたちは恋愛をネタにいろいろとお話をこねくり回して、ややっこしく説教を展開してくださっています。情動や性欲を否定する論者の方は、時に強行に時に切々ともったいぶった理由をつけて恋愛を語るのですが、「そんなの自分が性欲が強くてもてあましているだけじゃん!」とツッコミどころも満載。これだけたくさんのヒトが語りたいテーマ、語らずにいられないテーマなんでしょうね。否定的な論が多いような気もしましたが。最近は知ってても知らなくてもどうでもいいような知識がちやほやされていますが、ここに集められた独自の論も、生活には役に立たないどうでもいい話ばかり。いやー、こういうバカな話、けっこう使えまっせ。