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神は沈黙せず
【角川書店】
山本弘
定価 1,995円(税込)
2003/10
ISBN-4048734792
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
古幡 瑞穂
評価:B
この著者、と学会の代表者なんだそうです。これを読んで初めて知りました。これまではライト・ノベルでいくつか本を書いていたみたい。今回は長編で一般向きに挑戦!と、いったところでしょうか?
超常現象にひとつの解釈をもたらすまでの、知識の盛り込み方は凄いものです。これ一冊で超常現象一覧になるほど。しかしその素材の料理の仕方にはちょいと不満がありました。物語としては、このオチは他のエンターテインメント作品の中で見たような記憶もあるし、登場人物もどこかステレオタイプでのめり込めない。何よりこの結論に行き着くまでのこの文字数はいくら何でも長すぎますな。蘊蓄を削ってもっとスピード感を持たしていれば少しは変わったかも……という感じです。あと、文中に出てくる世界的ベストセラーの話を読んでも「この本じゃそこまで売れないでしょ」という印象を持ってしまってリアル感が足りないのですよ。(職業柄なのです、すみません)でも、オカルト事件に対する野次馬根性はたっぷり満たしてもらえました。
松井 ゆかり
評価:B
膨大な知識(そのほとんどは自分とは遠くかけ離れているように思われる)がぎゅうぎゅうに詰め込まれた小説であった。主要登場人物のひとり、ネット社会で人々の圧倒的な支持を得ていく作家加古沢黎が、助手を使って壮大な作品を作り上げたように、山本弘さんも「と学会」会員の助けを借りて書いていたりするんだろうか。仮にそうだとしても、自分も並外れた明晰さの持ち主でなければ、この大風呂敷を畳むことはできまい。いずれにしてもすごい。すごすぎる。
それにしても、こういう未来がほんとにやってくるのだろうか。住みにくそうだな。若くて適応力がある、あるいは年をとっていても電脳系に強い人間しか生き残れなさそうだ(いずれにしても私はだめだろう)。
この世界に神が存在するとして、その真意はどこにあるのか?信心深い人ほどこの本に示された結論に衝撃を受けるのだろうが、不心得者の自分にとっては「あ、そうですか…」と拍子抜けの感あり。うーん、この謎が明かされるまではものすごくおもしろかったのだが。いやでも、この小説は「買い」!これだけの大作でありながら、愛読者カードの宛先が「アニメ・コミック事業部行」っていうのも、何やら味わい深い。
松田 美樹
評価:C
UFOも怪奇現象も超能力も、自分とは関係ない遠い存在に感じているので、それがテーマのこの本は最後まで読み通すのが大変でした。怪奇現象を真剣に考えている人たちが確実にいるというのが不思議に思えます。怪奇現象について詳しくないので、物語に出てくるいろいろな説明が本当のことなのか、それとも作者のでっち上げなのかも判断もつきません。(私にとって)難しい説明が頻繁に出てきたんですが、かなり読み飛ばしました。文系頭の私が数学や物理の授業を聞いているかのように、日本語だとは思えない説明に感じました。きっと、怪奇現象に興味のある方が読んだら、もっと違った受け取り方になる本なんだと思います。
三浦 英崇
評価:A
真実を求めることは、必ずしも幸福に繋がるものではない。真実を見い出してしまったがために、かえって不幸になることだってある。しかし、それでも、真実を見い出さずにはいられない……それって、名探偵が背負ってしまう、哀しい性なんじゃないだろうか。
このSF大作は、まるで本格ミステリのような雰囲気を漂わせています。「犯人」は最初から分かっています。「神」です。この作品は、我々が「神」と呼んでいる存在の、数千年にわたる犯行を追いかけた記録なのです。UFO、宇宙人、空から降ってくる異物、妖精、スプーン曲げ、幽霊……数々の超常現象が、その「証拠」です。分かっていないのは、ただ一つ――「動機」です。「神」は、いったいどういうつもりで、こんなことをするのか?
隙なく積み重ねられた論理の果てに見い出された「神」の動機は、絶望と、ほんの少しの希望を示してくれました。私も、幸福よりは、真実を選ぶ人間でありたいです。