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├2001年6月
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あの橋の向こうに
【実業之日本社】
戸梶圭太
定価 1,575円(税込)
2003/12
ISBN-4408534501
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
川合 泉
評価:C
恋も仕事も上手くいかない。毎日毎日、家と仕事場の往復。その仕事場では、年下の同僚にねちねち文句を言われ、極めつけは家と駅の間にある、あの陸橋!そんな、人生お先真っ暗の毎日を送る芳美。程度がどうであれ、誰でも自分の日々の生活に不満を抱いたことはあるはずだ。その不満をMAXにした状態が、この小説の主人公なのだ。どんなに現状に不満を持っていて、毎日がつまらないと嘆いている人でも、「芳美の人生に比べたらましだ」と、前向き(?)に思うことが、この本の正しい使い方である。「芳美は不満を並べるだけで、自分から何も動きだしてないではないか」と気づけばしめたもの。そう、芳美はあなたの反面教師なのだ。書店で自己啓発の棚に並べるのも、ある意味アリかもしれない。ただ、芳美に自分を同化してしまい、一緒に地の底を這う羽目にならないようご注意下さい。
桑島 まさき
評価:D
なかなかいいタイトルだけに「少女小説」か「青春小説」かな、と思っていたら「エロ小説」と見まがうばかりの性描写や活字にして大丈夫なの?と首をかしげてしまうような卑猥な言葉が満載。あまり向上心のあるOLとは思えないヒロインの、劣悪な職場での多忙な仕事ぶりがコミカルで笑えるのだが、欲求不満の塊と化した女がイケメンに出会い情欲に溺れ、フラれたことがわかるやきわどいメールを送るつけようとしたり、気に食わない女の後をつけ回したり、という奇行が目立つようになり、もう完全にお手上げ! キレてフォーリングダウンした欲求不満女の物語を爆笑しながら読みたいと思う読者もいるのだろうが…。
ヒロインが魅力的でない。感情移入は難しい。ブスでもデブでも仕事がノロくても、もっと自分に誇りをもって生きて欲しい。毎日をイヤイヤ過ごしているから、男からは都合のいい女としか思えないのだよ。自分の人生は自分で設計できる(しようとする)女の話を読みたかったなあ〜というのが、ホンネ。
古幡 瑞穂
評価:C
「どこが恋愛やねん!」と突っ込みを入れたくなるくらい、既存の恋愛小説のイメージを覆してくれた物語でした。日々淡々と同じスケジュールをこなして生きているOL生活を、あからさまに(+大げさに脚色して)書くとこうなっちゃうんだという衝撃をもろに受けています。恋愛小説を読もうと胸を高まらせて読んだら多分後悔します。私は後悔しました。しかも性愛描写がグロテスクなほどすごいので、電車の中で読んでいて途中でページを閉じてしまったほどです。
郷愁も切なさもなぎ倒してしまうほどの、欲望のカタマリになぎ倒されて言葉を失ったような読後感でした。「お前らキレイごとばっかり言ってるなよ!」と著者が思って書いたかどうかはわかりませんが、そんなメッセージを勝手に受け取っています。好き嫌いで採点しないようにと心がけていますが、こればっかりはダメでした。ほんとにごめんなさい。でもきっと戸梶圭太ファンには楽しめる作品なのだと思います。多分ね。
松井 ゆかり
評価:C
この本を読んで怒り出す人は多いのではなかろうか。良識派の人々とか、フェミニストの方々とか。私は怒りはしないが、読んでいてどんどん気が塞いできたのは確かだ。
文章に品性が感じられれば、どんなことを書いていても下品にはならないと思うのだが、この作品については当てはまらないと考える人が多数派だろうと予想する。愚痴と性描写と妄想だけで全編引っぱるのはすごいが。ある意味写実主義なのかもしれない。
そう、ここまで女子の不平不満を描き切る戸梶さんは、いったいどういう方法でリサーチしているのか。いくらなんでもすべて想像ってことないだろうしな。それもこれも含めての“異才”戸梶圭太ということか。
松田 美樹
評価:E
帯に「異才トカジ、初の恋愛小説」とありますが、恋愛小説じゃないよー、と言いたいです。毎日の仕事に不快!しか感じていない女の子に声をかけてきた男の子とのデート。2回のデートはセックスに終始され、惹かれ始めていたのにそれっきり彼と連絡が途絶えてしまう。って、これ恋愛小説? うーん、この本の場合、違うと思うんだけども。
とにかく、あれは嫌だ、これは嫌だと言うだけで、そこから抜け出せない(というより抜け出さない)女の子に、イライラさせられました。彼女の不満は尽きません。彼氏はいない、だから結婚はできない、仕事を辞めても取り柄がないから再就職は難しい、などなど。えーい、嫌なら自分の力で何とかしろ!
楽しい人生は自分の力で掴むんだ!と何度も叫びそうに。何だかどっと疲れる本でした。
三浦 英崇
評価:D
ボードゲームを割と長いこと楽しんできて、つくづく思い知らされる真理。それは「一発逆転は、偶然では絶対に起こらない」ってことです。打つ手を誤らない。何となく、こうかな、で安い思いつきの手を打たない。持てる知力を限界まで使う。手を突きつめること無しに、一発逆転なんてあり得ないのです。人生も、また然り。
主人公・芳美は、吹けば飛ぶよな、ひと山いくらの安いOLです。自分のあまりの安さに気付いたところまではいいのですが、そこから先が問題で……先ほどのボードゲーマーのたとえで言うなら、打つ手が安く、思いつきでしかない。偶然捕まえた素敵な男とのセックスに逃避したところで、それが解決に結びつく訳もなく、更なる安い手を打って、ダメなスパイラルに落ち込んでゆく……つまるところ、他力本願で一発逆転を狙うから、満足できないんだって。
これほど共感できない主人公ってのも珍しいなあ。最初から最後までとても不快でした。