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「宝石」傑作選
【光文社文庫】
ミステリー文学資料館
定価 760円(税込)
2004/1
ISBN-4334736246
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
岩井 麻衣子
評価:B
ページをめくる時のかすかな風さえも、吸いこんだら呪われそうな雰囲気をかもしだしていた「少年探偵団シリーズ」。小学校の図書室で絶大な人気を誇ったそのシリーズの作者「江戸川乱歩」が編集・経営に携わったこともある推理雑誌が「宝石」である。そこから選び抜かれた12の短編が甦り、シリーズ第10として一冊の本になった。図書室の怪しい「少年探偵団」や、両親が読んでいたらしい、家の本棚にひっそりと生息する黄ばんだ感じの推理小説たち。何故にヤツらはあんなに「読むのか?夜中にトイレには行かせないぞ」という雰囲気を噴出させているのか?自分が生まれる前に書かれた傑作を読みながら、どの作品にも共通し描かれている人間の闇が表紙からすり抜けてくるのではと思った。ミステリーの原点を体験できる貴重なシリーズであるが、長い年月がたつと、今回の本からもやばい気配が立ちのぼってくることが予想される。恐がりの人は早めに読むことをお勧めする。
斉藤 明暢
評価:B
それぞれ短編だから仕方ないのかもしれないが、割とあっさりと、そしてひたすら地味に殺人事件が起きているのは、時代のせいもあるのだろうか。あるいは、そういった雰囲気が流行りだったのかもしれない。
時代の匂いというのはどうしてもあるもので、どうってことない写真を一枚見ただけで、時代を感じてしまうことはよくある。例えばスポーツの世界でも、昔の映像などを見ると世界のトップの動きでも地味に感じてしまったりする。
それでも、技や手法は古くても、そのテンポの良さや一瞬の輝きみたいなものは、時代とはそれほど関係なく、しっかりと感じたりもするのだ。
新刊の文庫で読むと、日焼けしたホコリくさい匂いまではしないけど、きっとそんな雰囲気を想像しつつ読むのが似合うのではないだろうか。
竹本 紗梨
評価:B
戦後のすぐのそれだけでどこか怪しい雰囲気、もってまわった大げさな言い回し、漢字使いの味わい深さ。「思い出したよ。お酒を飲んで斯んな話、涜神の業だが、僕がシモンをやって…」(ユダの遺書)。収録されているのが、どの話でも心の奥の暗い部分を覗き見たような重苦しい事件。動機にしても、抱えている背景にしても、今書かれているミステリと変わらない部分が多い。それなら、たまにはこんな文章を味わうのもいいと思う。
藤川 佳子
評価:A
終戦からわずか一年後に『宝石』のような推理雑誌があったとは…。日本がどん底から這い上がっていったように、収められているどの小説からも戦後間もない頃の圧倒的なエネルギーを感じてしまいます。どっさり送られてきた文庫本の中で、まず目に入ったのがこの本でした。なんというか、「おお! なんか来たぞ」ってかんじです。
どうしたって生きられない過去を行間から体験していくというのは、読書の醍醐味のひとつだと思っています。事件を推理していく過程等はひとまずおいておくとして、言葉遣いや漢字の使われ方、その時代の息吹みたいなものをゆっくりと味わいながら少しずつ読んでいきたい一冊です。
こういう本は古本屋の百円ワゴンの中で出会ったりすると、より一層味わい深かったりするんだけど…。