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ネプチューンの剣
【ヴィレッジブックス】
ウィルバー・スミス
定価 840円(税込)
2004/1
ISBN-4789721787
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
岩井 麻衣子
評価:B
英国貴族の父の船で航海技術を学んでいるハル。ある日仲間の裏切りにより、父は拷問死、自分も囚われてしまう。ハルは父の仇をうち、隠された財宝を探すことを誓うのだが……という海洋冒険小説。これがものすごく盛り上がらない。財宝といっても、英国国王より「他国商船拿捕免許状」を与えられた父が、よその船を襲って奪ったのを、アフリカの地に隠したものなのだ。ただの泥棒である。この合法的海賊の一団では貴族でもあり、言葉遣いが丁寧すぎる。「タイラーくん!帆をはりたまえ!」何かこう意気が下がってしまう。これは翻訳だからなのか、海洋冒険といえば荒々しくムサイ男達を思い浮かべてしまう私の浅はかな認識のせいなのか。しかし、ワクワクはしないものの、じんわりと「剣を抜きたまえ」が面白くなってくる。拷問あり、財宝あり、決闘あり、先祖伝来の剣あり、人間ドラマありでやっぱり大冒険だからなのか。不思議だ。
斉藤 明暢
評価:B
たぶん年齢だけではなく自分の考え方とかのせいなのだろう。この種の冒険物語を素直にワクワクしながら読むことが難しくなってきている。
それは例えば、欧米的な階級社会の貴族や奴隷という階層分けがあたりまえの風景、敵の人間には大砲を撃ち込んで粉々にするのもOKという感覚、財宝や名誉を得るための殺し合い…… といった部分が、読んでる間、結構引っかかってくるのだ。
現代がそんなご立派な時代だとも思わないが、そういった時代というか世界を舞台にした物語に、最近流行りの価値観をぶら下げながら入っていくのに抵抗があるからだろう。ヒーローが小気味よく倒していく敵の下っ端にも、それぞれの人生や家族や生きる喜びがある、などということに気をかけているようではとても無理だ。
これがもし映画だったら、演出によっては意識せずに通り過ぎてしまうかもしれないが、本の場合は、読む、考える、また読む、というステップを自分のペースで進めていくわけだから、「そりゃないだろう」などと思ってしまうと、そこで引っかかってしまうのだ。
冒険物には絶対的な敵と、寛容なお約束が必要だ。それを受け入れられるなら、今からホントに冒険の世界に旅立ってもいいだろう。私はその世界に入っていても場違いな感じを引きずってしまったが、それは私自身の問題のせいだという気がしている。
藤本 有紀
評価:C
遊園地にある海賊の乗り物が好きだ。眼帯の海賊が半裸の女と酒宴するかたわらに金銀真珠があふれる宝箱、座礁した船と骸骨と星空……。美しいもの恐いもの両方が見られる作り物の船旅。いつでも行列の人気なのは、戦闘やら嵐やらで明日の命の保証はない男たちの刹那を、残酷にもこちらは安全な小舟に乗って体験できるから?
勅命によって正当に他国船を襲ってもいいというルールのもと、主人公ハル・コートニーの船は海賊船とは一線を画す。海戦、誘惑、寝返り、脱獄、恋愛、別離、復讐、決闘などがエンドレスに続くように思われるストーリーは退屈させない。だが、奴隷売買に始まってアフリカの地に入植までしたヨーロッパ人の開拓心を遠い目で称える向きには一級の冒険物語も、白人の“どこに行っても支配者づら”に違和感を感じたとたん一気にしぼむ。