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戦慄の眠り
(上下)
【講談社文庫】
グレッグ・アイルズ
定価 840
円(税込)
2004/4
ISBN-4062739879
ISBN-4062739887
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
岩井 麻衣子
評価:B
戦場で行方不明になったカメラマンを父に持ち、自身もピュリッツァー賞を受賞したジョーダン。彼女は仕事で行った香港の偶然入った美術館で裸の女性たちの絵を発見する。死の雰囲気をかもしだす女たち。そしてその中には連続誘拐事件に巻き込まれ行方不明になっている双子の妹ジェーン姿があった。FBIと事件を捜査するジョーダン。ジェーンは生きているのか、犯人はだれなのか、裸の女たちの絵と事件の関係は……。奇怪な事件といかれた動機のサイコサスペンスである。最後まで先を読ませない見事な構成だ。また事件のみならず、一人で強く生きてきたジョーダンの魅力、それに惹かれる人、反発する人など、人間ドラマとしてもすばらしい。スーパーウーマンで美しいジョーダンにネタミを感じるとはいえ40すぎてのその魅力には脱帽。こんな女性になりたいものである。
斉藤 明暢
評価:B
心地よい緊迫感と謎な展開にノリノリな私だったが、なにか違和感がつきまとっていた。
作品の重要な柱というか、主人公の行動の根っこにある「トラウマ」の部分が後々重要になるのだが、女性としての体験と感情が、やたら強調されているのだ。内容的に仕方がないとも言えるけど、「傷つくのはいつも女」とか「男にはヒーローと間抜けと悪人しかいない」みたいな口調には、正直うんざりすることもある。ドラマ自体は面白いのに、主人公のこだわりにジャマされてしまうのだ。これは相性の問題なのだろうが、残念だと思う。
さて、連続殺人とFBIといえば、「羊たちの沈黙」の影響からは逃れられないのだろうか、本作でもしっかり触れられている。映画の話としてだけど。
藤本 有紀
評価:B−
写真家ジョーダンは、ピュリッツァー賞も獲った、美貌の大人の女。だが、完璧な満足とは縁がなく、血眼でベトナム戦争中に行方不明になった報道写真家の父と、13か月前に失踪した双子の妹ジェーンの行方を探している。香港の美術館で一枚の絵に裸の自分、否ジェーンが描かれているのを偶然見つけたジョーダンは、この謎の連作絵画と事件との繋がりを確信する。
ジョーダンはFBI特別捜査官カイザーと行動をともにするうちに、ベッドも共にするようになる。ベッドシーンを含め官能的・性的な場面は重点的に描かれている。鼻息荒く読んだ銃撃を受けた夜のセックスは、だが例えていうなら鹿である私が肉食動物たちの交接を眺めているような印象だった(私は獣肉をあまり食べないので、お口に合わなかったということ?)。「放火・動物虐待・夜尿症が猟奇犯罪者の幼少期に多く見られる」など心理・科学捜査関連の知識が豊富に散りばめられていること、実際起こった残虐な犯罪を読者に想起させるようなリアリティは悪くないのだけれど、「まったく新しい」捜査技術なり情報が含まれているようには感じられない。