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働くことがイヤな人のための本
【新潮文庫】
中島義道
定価 420
円(税込)
2004/4
ISBN-4101467234
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
岩井 麻衣子
評価:B
働くことが好きになるための本ではない。助けてくれる本でもない。著者は、心理カウンセラーでもなく、宗教家でもない。哲学家である。仕事に関して疑問をもつ架空の4人との対話形式により「生きがい」と「仕事」について話がすすめられる。著者の長い演説のあとに、著者の分身でもある4人が「よくわかります、先生」とか言っており、「いや、全くわからん」と読者の立場ではつっこみまくりだ。当然、何の解決もしないのだけど、読了後なぜか「働こう」と思ってしまった。必ず考えることが重要だという著者。思考を停止してバカになってしまうより、環状線のようにずーっと悩んでいる方が、生きていることだということか。働きたくない人、悩んでいる人には確かにお勧め。この本自体は何の助けにもならないけれど、自分自身を助ける心を養う一冊である。
斉藤 明暢
評価:C
働くのがイヤな人のための本かと思って読んだら、途中から哲学の話になってしまった。
個々の主張については、賛成する部分も多い。「不幸な人が皆、心は清く正しく善良なわけではない」といった部分もそうだ。たまたま不幸でビンボーで偏屈で犯罪者だけどホントはいい人とか、メガネを外すと凄い美人とかいうパターンは、ものすごいレアケースだからこそマンガのネタにもなるのだ。
そして本書では、だらけた生活に至る思考を非難する一方で、いつの間にか似たような生き方の例を持ち出して賞賛したりする。さっき非難してたのと一緒じゃねえかよと思ったり、いやいや表面的に似てても大きな違いがあるとか、理解して行動するならそれはよいとか、それは居直りで醜いんじゃねえのとか、さまざまな考えがアタマを駆けめぐる。理解できないのは、こっちのアタマが悪いということなんだろうか。
いかん、ますます混乱してきた。
竹本 紗梨
評価:B
実際ちょっと仕事がスランプ気味の時に本が届いたので、開く気にもならなかった。よーっぽど悩んでいるか、仕事がかなり上手くいっている時ででもないとこういうタイトルの本は見たくない。留年して、就職するのも嫌なひきこもりかけの20代の男性と、仕事に生きがいがなく、作家になりたい30代の女性、仕事に不満がないまま終わるのに急に恐怖心を覚えた40代の男性と、大病をして、自分の人生の意味を考えなおすことになってしまった50代の男性との対話方式。
前向きになればいいのはそりゃ分かってるさ、とケッと思いつつ読み始めたけれど、キレイごとだけじゃない個人的な話でカウンセリングは進んでいく。哲学問答になってしまうと、興味の幅からはズレてしまうが、働こう!とは思わなくても自分の欲しい言葉はどこかにひとつは見つかるかも。哲学者がたくさんの言葉をこねくりだすのと同じ量、働いている人も自分の言葉で色んなことを考えているのだと思う。
平野 敬三
評価:B+
日経から単行本で出たときにはやたらと売れたけど、はたして何人が「???」となったか心配である。だって、書店では平気で中谷彰宏なんかの隣に置いてあったのだから。……この本はビジネス書でもなければ、自己啓発本でもない。単なる「珍獣の見世物」である。中島の一連の著作での一貫した主張は「負の要素から目をそらすな」ということ。あの人が嫌いだということ、自分の致命的な欠点、自分の人生が空虚でつまらないということ、その他もろもろの「気がつかないふりをしておきたいアレコレ」を、自然なものとして向き合うこと。それが彼の思索の出発点となる。ただ、こう書いてしまうと「ありのままの自分を受け入れて自然に生きよう!」という類の自己啓発本と思う人がいると思うが、中島義道はそこで「ありのままの自分を受け入れる」ことの過酷さ・生き難さを徹底に見つめるのである。それがあまりに常軌を逸しているので毎回楽しみなのだが、今回もまた、珍しい小動物をながめる感覚で楽しく読めた。僕はこの人の本を読むといつも、いろんな意味で安心する。
藤川 佳子
評価:A
これを読もうかどうしようか迷ったんです。だって、別に働くことがイヤでもなんでもないので…、と思ってページを繰ったら、あぁ思い出した、前に読んでました。ってことは、働くのがイヤだなと思った時期があったんですね。そりゃ誰にだってそういう事はあります。でもこの本になにか答えを見出そうとしないほうがいいです。読めば読むほど分からなくなる。そして、程良い具合に混乱したところで、ふと我に返ってみましょう。あんまり高尚な悩みを持っても生きにくいだけだよな、と開き直れた人は成功です(?)。とりあえず明日も会社行くか! と思えてきます。そういう意味では立派なお悩み相談本かと思います。
和田 啓
評価:A
哲学者であり、精神の高等遊民者たる筆者が世に送る「引きこもり傾向にある人のためのハローワーク」本である。
お世辞が言えなかったりうまく立ち回れなかったり、損をしてばかりの世渡り下手な人にもぜひ読んで欲しいが、それ以上に社会とうまく溶け込めずにいる人、職探しに苦労している人、引きこもっている人にこそ読んで欲しい。蒲団の中から飛び出せるかも知れない!
そもそも自分のやりたいことなんてそうそう見つかるものではないし、矛盾だらけの社会で自分の筋を通し、自己実現するなんて途方もない企てである。
「……それでもあなたは、またもや失敗する可能性は高い。しかし、それでもからだごと動いていくことを通してしか、あなたがよく生きることはできない」
学校でもハローワークでも教えてくれない、あなただけの心の教師がここにはいると思う。