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弁護士は奇策で勝負する
【文春文庫】
D・ローゼンフェルト
定価 810
円(税込)
2004/4
ISBN-4167661608
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
岩井 麻衣子
評価:C
父が検事として有罪判決を勝ち取った事件。息子のアンディは父からもう一度事件を上訴し、今度は無罪判決に持ち込んでくれるように頼まれる。釈然としないながらもしぶしぶ引き受けるアンディ。しかし父は真実を語らぬまま急死し、彼のもとにはなぞの事件と巨額の財産が残された。冤罪かもしれないという事件と父のお金には、いったい何の関係があるのか。一枚の写真を手がかりに事件を調べるアンディは次々と妨害攻撃をうける。関係者の話を聞いていくという形で物語は進み、意外にあっさりとした展開である。弁護士探偵なので法廷での場面が多数出てくるが、題名どおり「奇策」で勝負というか、「へらず口」と「そんなやり方アリですか」で勝負だ。アメリカは弁護士も検事も大変。重くも複雑でもないアメリカの法廷ミステリを楽しみたい人、火曜サスペンス劇場が大好きな人にお勧めの一冊である。
斉藤 明暢
評価:C
映画化するなら、たぶん主演はニコラス・ケイジで決まりだろう。主人公はヘラヘラしてて、あんまり好きなタイプではないが、奇策(というかアメリカ法廷的詭弁)と他人の助力と幸運(?)を駆使して、うまいこと話は進んでいくのだ。
そして、結果オーライというか、欲しいモノが全て手に入った主人公の、お気楽ウハウハぶりがなんだか気に入らないのは、彼が勝ち取って手に入れたと言うよりは、運良く転がり込んだような展開だからかもしれない。物語としては悪くないのかもしれないが、主人公が気に入らないので評価は低くなってしまった。
というわけで、まっとうによくできたミステリ、というコシマキの評には、あんまり賛成できない。
竹本 紗梨
評価:B
死刑囚ウィリーを急死した父親の頼みで弁護することになったアンディ。弁護は負けが確実、別居中の妻はよりを戻したがっている。父の遺産は考えられないほどの大金で、ただその父の遺品から見つかった一枚の写真のために命を狙われることになる。そんな大混乱の状況にいるアンディはそれでもプロの弁護士だ。恋人のローリー、洗濯屋のケヴィン、そんな仲間達と死刑囚を厳重に取り囲んでいる―まったく突き崩すことなど考えられない一枚岩の完璧な容疑を突き崩していく。
お願いだから、ジョークは見開きにひとつ以内にして欲しい。アメリカンジョークほど人をいらだたせるものはない。話は面白い…と思う、きっと。だけど、何でもかんでもまぜっかえさないと気がすまないらしい、この弁護士は。話の筋にスカっとしつつ、ジョークにイライラ、どっちなんだ?
平野 敬三
評価:B
大事な場面でついつい軽口をたたいてしまう人ほど、実は内面は繊細だったりする。なんて、自分の願望も含めて言ってみたりする(僕も相当な軽口たたきなので)が、本書の主人公アンディを見る限り、あながち間違った法則ではないなと安心する。素直に謝れば良いものを、というか謝ろうと思っていながら相手を見たとたんにからかいの言葉が口をつく。まったく救いようのない男だが、こういう主人公だからこそ、息詰まるリーガル・サスペンスにぐっと幅が出るのだ。「これ以上にもどかしい状況はない。ローリーがやってきて同情を寄せてくれるが、いまのぼくはどんな人にも近くにいてほしくはない。ひとりになって、心の傷を舐めていたいだけだ。しかし、そんなことをローリーの前で口にはしない。もどかしさでいっぱいになってはいても、泣き虫小僧の性格は抑えこんでいるからだ」。長い引用になったが、こういう一文にぐっときてしまう人にはまずまず楽しめる佳作である。ただし、オビや解説の賛辞はちょっと褒めすぎ。
藤本 有紀
評価:B
NBAの試合はどういうわけか、第4クオーターになるともつれてくる。得点差がスルスルと縮み、両チームがあらゆる戦術を試みる終盤戦になる。死刑囚ミラーの再審の弁護は、バスケの試合でいえば30点ぐらいのビハインドからプレーするようなもの。アンディがこの勝ち目のない裁判を闘うことになったのは、ヤンキー・スタジアムでレッズvsヤンキース戦を観戦中、41,355ドル賭けに負けたまま急死した敬愛する父たっての願いだからである。ミラー裁判には、父が検事として関わっていた。
野球の賭け金とは別に、父の死後思いもよらない金額の遺産があることが分かった。預金の記録と、屋根裏に残されていた古い写真に記された日付から、もうひとつの謎が浮かび上がる。限られた時間でミラー裁判の真犯人が別にいるという証拠と、写真に写った父以外の人物を追うアンディ。ファウルゲームさながらの法廷パフォーマンスが見られるラスト1/4はノンストップ!! 起死回生のブザー・ビーター(時間切れスレスレの逆転打)は鳴るのか?