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愛の饗宴
【早川書房】
チャールズ ・バクスター
定価 2,625円(税込)
2004/4
ISBN-4152085592
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
桑島 まさき
評価:B
「愛の饗宴」…「愛の○○」なんてタイトルは多数ある。これだけ〈愛〉を多用されると、またか、としらじらしさを感じてしまうが、それを差し引くといいタイトルだと思う。
登場人物たちが奇妙に交錯しながら遭遇する男女の愛、親子の愛、性差を越えた愛…。構造的には不眠症の作家チャーリー・バクスターが、友人ブラッドリーから周辺人物の恋愛模様を小説化するように薦められ、様々な愛に悩み、傷つき、喜び、楽しんでいる人々に語ってもらうというもの。〈語り手〉となるのは当事者。
それはまさに愛の〈饗宴〉だ。〈饗宴〉であって、〈競演〉ではない。中には愛をゲットするために競った話もあるが、それは人が人を愛すると必然的についてくるもの。起承転結のある話ではないが、それぞれの〈愛の物語〉が率直に語られている。嫌味がなく、たとえそれが理解しがたい〈愛〉の形であろうとシンパシーを感じることができる。
古幡 瑞穂
評価:B
主人公(?)のブラッドリーがこうやって愛して、でも結局振られちゃいました。という話からこの饗宴は幕を開けます。しかもどうやらすでに2回も離婚しているらしいので、延々とこの振られ話が続くんじゃたまんないなぁと思っていたわけです。ブラッドリーの恋愛話の印象はある意味予想どおり。でも彼を取り巻く人々がとても良かった!特に老哲学者のハリーとその奥さんの存在が、全体の雰囲気を引き締めて重みのあるものにしています。後半に向かって、彼らの交流が深くなって助け合ったりする姿には胸が熱くなります。
もし、この話が「作家が聞き語った愛の物語」という体裁をとっていなかったら、印象は随分違ったはずです。平凡と言ってしまえるくらいの愛の営みには、それほど刺激的な事件は起こりません。しかし平凡な毎日の中にも永遠に思い出に残るような一瞬はあるわけで、その瞬間を写真集のように切り取ってあるのです。いや上手い!
松井 ゆかり
評価:B
村上春樹さんが好きなので、以前から氏の翻訳による海外の小説を割とよく読んでいた。しかし、正直ピンとこない作家も多かった。例えばレイモンド・カーヴァー。話が唐突に終わってしまうものが多く、宙ぶらりんな気持ちで本を閉じることもしばしばだった(もちろんそういうところもカーヴァー作品の魅力とされているわけだが)。
しかし、最近海外の作家(主にアメリカ人)の短編を読んで、「わかるなあ、この感じ」としみじみ思うことが以前よりも確実に増えた。加齢とともに嗜好も変わるってこと?そんなわけでこの連作短編集もおもしろく読めた。
おもしろいと言っては語弊があるかもしれない。登場人物はみなそれぞれ孤独や後悔や後ろめたさを抱えて生きている。自分はそれほど(というか、ほとんどまったく)波瀾万丈な生き方をしてきたわけでもないが、いろんな人生が存在することが知識としてではなく実感としてわかってきたのかもしれない。
三浦 英崇
評価:C
無駄に歳食ってるくせに、恋愛経験なんて、ほんと乏しいため、この作品で描かれるような複雑な事象となると、てんでお手上げです。だいたいにおいて、何だってこんなに、人が人を好きになるってのはややこしいんでしょうか?
好きになった次の瞬間から、相手の嫌なところが見え始めたり、逆に、相手に絶望して別れたはずなのに、その後もつかず離れずを繰り返したり。結局のところ、当人同士が、愛について共通見解を持っている場合にのみ、その愛は持続する、ということで良いのでしょうか?
複数人物に、経験してきた恋愛の過程を追いつつ連続インタビュー、という形式で綴られたこの作品を読んで、上記のような結論を得たかのように錯覚した私ですが、でも、理解したと思ったその瞬間から、また分からなくなるものなんですよね、恋愛って奴ぁ。この作品、それなりに楽しめはしましたが、人の恋愛沙汰で楽しんでいるうちはダメだと思います。うーん。