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ためらいもイエス
【文藝春秋】
山崎マキコ
定価 1,785円(税込)
2004/4
ISBN-416322890X
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
川合 泉
評価:A
仕事一筋28歳・負け犬予備軍の三田村奈津美に、人生始まって以来のモテ期が訪れる。かといって少女漫画やドラマのように、相手がイケメン・性格よしという訳ではないところが、現実的で好感が持てる(笑)。見合い相手に、他部署の先輩、後輩と、最終的に奈津美は誰を選び、残りの人とどう踏ん切りをつけるのかが見もの。誰しも自分から一歩踏み出せば、自分の今の状況がそこまで悪くはないのだということを、主人公の奈津美が教えてくれる。恋愛だけでなく、仕事や姉妹に対する複雑な思いなども随所に散りばめられ、28歳女性の等身大の姿がこの小説には描かれている。
男のいない、働く女性に希望の灯りをともしてくれる一冊です。
桑島 まさき
評価:B
優等生がそのまま大人になったような28歳のOL奈津美は仕事はデキるが、母との関係性が人生に影響を与え、感情を殺してしまうのできちんと異性とつきあったことがなく、仕事に夢中になることで面倒な問題を避けてきた仕事依存症だ。しかもバージン。それはさておき、異性と向き合った経験がないとは悲しい。
そんな奈津美に巡ってきた一生に何度もないであろうモテモテ期。見合いした神保君とイイ線までいき決めるかなと思いきや、会社の同僚の中野さんや桑田さんとイロイロあって、女心は秋の空とばかり揺れ動く。「早く僕のところへ飛び込んできなさい」なんてサラリと言う○○さんの寛容さ、誠実さがわからないとは。不器用な恋愛に一喜一憂する奈津美はじれったいが、その素直さは好感がもてイヤな女には思えない。彼女を“姐さん”と慕う会社の後輩、青ちゃんとの関係もほのぼのしてイイ。
精神的に寄り添える彼(彼女)がいるということは、哀しみを乗り越える力を与え、人生を豊かにしてくれるものだ。ツッパリ奈津美の選択にホッ!
古幡 瑞穂
評価:B
うっ…と言葉を失うこと数回。負け犬間近の独身女性には身につまされるような描写とエピソードがいくつも出てきてとても痛い気分になります。
この主人公、28歳にしてバージン。でも仕事はめちゃめちゃデキるのでついつい無理をしてしまって栄養失調で倒れるところから話が始まります。そんなこんなで30前特有の焦燥感(わかるわかる)に苛まれ、どうにかしようと思い立ち、後輩青ちゃんのメークテクに助けられ合コンに出席したところから彼女の人生初めてのモテ期が始まるのです。まあ、しかし恋が苦手な人なもんだから見ていてじれったいというかなんというか。そしてまた出てくる男もこれまたじれったいヤツばかり。でもこのじれったさは驚愕のラスト(あまりのご都合主義っぷりに思わず本を落としそうになりました)につながっているから要注意。
とにもかくにもヒロイン奈津美の1年はものすごーく凝縮された成長期間でした。私もまだ間に合うかも!という一瞬の夢に浸れるそんな小説です。負け犬必読!
松井 ゆかり
評価:B
もしも現代におとぎ話というものが存在するならば、それはこの小説だと思う。読む前は正直言って「また30歳前後のOLが主人公の話かあ」と思わないでもなかったのだが、マンネリズムの予感は見事かわされた。
自分の家族に対する幻滅からか、仕事一筋、恋愛なんて興味なし、という主人公奈津美。そんな彼女が、初めての見合いをしたことがきっかけでモテモテに。「あり得ない」というツッコミは不要。
奈津美の恋愛模様にからむ男性が何人か登場するが、私は断然ギンポくん派。たぶんこの小説をおとぎ話たらしめている最大の要因が彼の存在だろう。奈津美を「姫」と呼び、どんなわがままも聞いてやり、しかも実に紳士的(狼に豹変したりしない、ということですね)。再度の「あり得ない」も、お見逃しいただきたい。夢をみたっていいじゃない、小説だもの。
松田 美樹
評価:A
一見もてない普通の女性で主人公に共感するんだけど、実は高収入のエリートで自分と重ね合わせられない感じが、日本版『ブリジット・ジョーンズの日記』かなって思いました。ということで、主人公の三田村奈津美は、彼氏いない歴28年の見た目が冴えないOL(でも実は南国系美人)ですが、年収750万、特許翻訳の部署でバリバリ仕事をこなしています。
内容は、恋愛初心者の奈津美が引き起こすラブコメディ。恋愛からずっと遠ざかってきた彼女は、かなり男性に疎い。そこが可愛らしくもあるんだけど、でもちょっといくら恋愛に疎いからって、男と高級料理店で食事した後、タクシーの中で男が内腿を触ってきたら、それがどういう意味かぐらいはわかるだろう! スポーツジムに通ってどのくらい体を鍛えたかを見るために触っているだなんて、絶対に思えないと思うんだが。頓珍漢な対応が魅力的とも思える部分もあるけど、ちょっと行き過ぎなところが気になりました。と、厳しく書きましたが、引っ掛かる点はいろいろとあっても、明るい気持ちになれる作品でもあります。
三浦 英崇
評価:A
電話での勧誘ってありますよね。アレが最近、結婚相談所じゃなくて、マンションやら墓地やらになってきたんですよ。で、つくづくもはや、恋愛なんてものとは縁遠くなってしまったなあ、と思ったりして、じっと手を見る。
そんな中、こんな素敵な娘さんが、二十九歳を前にして、いきなり恋愛だの失った青春だのに目覚めてしまう姿を、小説の中でお見かけしちゃったら、ねえ。そりゃもう、惚れるしかないじゃありませんか。いや、でも、主人公のバリバリキャリアOL・奈津美さんに告白するには、何だかライバル多そうなので……彼女を「姐さんっ!」と慕う侠気満点な子分の青ちゃん、こと青木まあ子さんへ。とっても好きです。当方、明日の自分も見定まってないような、さすらいの派遣社員ではありますが、結婚を前提にして付き合って下さいませんか?
とんと恋愛沙汰にご無沙汰で、心が枯れかけてる私のような方(男女問わず)におすすめです。