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直筆商の哀しみ
【新潮社】
ゼイディー・スミス
定価 2,940円(税込)
2004/3
ISBN-4105900382
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
古幡 瑞穂
評価:B
いやー、長かった。しかも途中で妄想がいっぱい入ったり、アルコールが入ったり、ヤクが入ったりするからもうどうしたらいいのか手に負えない…あと、さらなる困難が全編を貫くユダヤ的なもの。至る所でユダヤ的なジェスチャーが繰り出されたり、ユダヤ教の話がさしこまれたりするものだから、そのたびに流れが止まってしまうんですな。途中で理解しようとすることをやめたら少し楽になりましたけど。
で、なんてことのないストーリーが300ページくらい続いて、そのあたりでようやくこの小説のメインエピソードに盛り上がりが出てきます。時にシニカルで、ユニーク、そして哀しさもあわさった不思議な語り口など面白さはよくわかったのですが、それに乗り切れなかったのが残念でなりません。
オビにあった伊坂幸太郎さんのコメントが、長さにめげそうになったときの一番の助けになりました。
松井 ゆかり
評価:B
決しておもしろくないわけではない。しかし、ちょっと長過ぎた。読んでも読んでも終わらないんだもの。そうかといって、じゃあどこを削ればいいんだと言われても指摘できない。無駄な部分はどこにもないように思われるし。
この小説の最大の魅力は、登場人物たちが不器用にそれぞれを思い合うところだと思う。主人公アレックスの親友たちへの友情、恋人への愛情(他の女の子にもちょっかいを出すものの)、往年のミュージカル女優キティー・アレクサンダーへの憧れ、またその相手たちがアレックスを大切に思う気持ち、心が温まる。完璧な人間は誰もいない(特にアレックスは女の子にもドラッグにもだらしない)、でも、そんな“普通の人々”が一所懸命に生きていることに力づけられる。そんな生活がこの小説よりも延々と長く続いていくんだよなあ。
でも、女の子はともかく、ドラッグはいけませんよ。
三浦 英崇
評価:D
私は、実在ではあるが、逢ったことのない人物に対して、熱狂的なファン意識というものを持ったことが全く無いです。例えば、作品や、作品の登場人物に惚れこんでも、作者自身には「その作品を作り上げた人」という以上の思いは抱きません。だから、この作品の主人公・アレックスのように、半世紀以上前の映画女優にいまだ夢中であり続けることが、頭で理解できても、共感を覚えることができなくて。
有名人のサインを収集し、転売することで身を立てる「直筆商」。こんな商売が成り立つことには、非常に興味を覚えましたが、いかんせん、上記のように「ファン心理」というものに距離を置いてしまう性質が災いし、感情移入しきれなかったようです。セフィロトの樹や「十牛図」などで章立てをしているのも、ちょっとあざとさを感じてしまったし。あと、ユダヤ教とユダヤ人に関する知識があまり無いのも、読み進めるのに辛さを覚える要因だったかもしれません。