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世界の涯の物語
【河出文庫】
ロード・ダンセイニ
定価 893
円(税込)
2004/4
ISBN-4309462421
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
岩井 麻衣子
評価:B
トールキンなど多くの作家に多大な影響を与えたアイルランドの男爵であるダンセイニのファンタジー短編集。その輝かしい実績や男爵という地位、見開きに乗せられている写真から受け取る印象や幻想的な雰囲気がとっつきにくい印象を与える。しかし、33からなる短編を読み進めていくうちに、なんだか、適当にウソをぶっこいてるおじ様が、近所の子を集めて、昨日見た夢について語っているような印象に変わった。西洋の人々が生活の中で得ていく知識がないため、少し分かりにくい点は多々あるのだが、ページ数も少なく、何の話だろうと思っているうちに終わってしまう。納得できる終わり方のものはまるでなく、男爵の魔法にかかったがごとく煙に巻かれてしまうのだ。作品にはオリジナルに掲載されたシームの挿絵も挿入される。幻想的な話と絵で空想の世界に飛び込める作品。
斉藤 明暢
評価:C
なにか触れたことのある雰囲気だと思ったら、昔読んだケルトや北欧の民話集とかに、何となく感じが似ていると思ったのだった。主人公も正義の味方もヒロインもなく、ただ淡々と語られる物語。まあ中心となる人物はその話ごとにいる訳だが、話を進めるためのキャラクターでしかないのだ。
もしかしたら現代では、ちょっとした寓話というもの自体が難しいのかもしれない。それができるのはファンタジーとSFくらいで、その代わりを担っているであろうショートストーリーやエッセイといったものは、もっと違う何かを抱え込みすぎているような気がする。
もしこれから同種の物語が出てくるとしたら、もっといろんな味付けがされてしまような気がする。だから、濃い味付けに慣れた人が、薄い繊細な味付けに物足りなさを感じるみたいに思ってしまうのだろう。ちょっと薄かった気がした。
藤川 佳子
評価:A
子どもの頃『トルストイこどものための本』やアンデルセンを読んだことを思い出しました。子ども時代に培ったなにかを刺激するような、不思議な物語の数々。大人になって再びファンタジイを読むと、あの頃と同じような感覚に陥る部分もあるし、そうでない部分もあり、自分自身を測る上での格好のメジャーと言えるかも知れませんね。
和田 啓
評価:B
筆者のロード・ダンセイニはアイルランドの男爵にて城主。『2001年 宇宙の旅』のアーサー・C・クラーク、日本ではかの稲垣足穂を感化したとされるファンタジー界の王子様的存在である。足穂の代表作といえば『弥勒』や『一千一秒物語』であるが、卑近な例でいうと松田聖子も初期のアルバム『風立ちぬ』の中でかのタイトルの曲を歌っていた。作詞はポップ界の大御所、松本隆だった気がする。
タルホにしろ、ダンセイニにしろ、高踏的で超現実的なファンタジーや神話の世界に入っていくには、筆者の幻想を頭の中で共有しイメージを醸造せねばならず、無垢な心や想像力以外の特別な能力、豊かな教養や持って生まれた絵心的な芸術的センスが必要ではないか。
はたしてわたしにその資格はない。本書では挿絵の美しさに目が止まる程度であった。ただ現代ファンタジーの源流を作った作家であることは一読して感じることができた。