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観光旅行
【ハヤカワ・ミステリ文庫】
デイヴィッド・イーリイ
定価 987
円(税込)
2004/6
ISBN-4151748016
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
岩井 麻衣子
評価:C
ある程度人生に成功したものたちが新たな刺激を求めて参加する観光旅行が南米バナナ国で行われる。普通の刺激では物足りなくなった裕福な人々が新たな冒険を求めて参加するのだ。その旅行に参加したフロレンタイン。彼はほんの少しの刺激を求めたはずだったのに、何故かバナナ国で渦巻く陰謀に巻き込まれていく。変な話だ。冒頭、観光旅行に参加した人々は宿泊したホテルで何とイグアナに襲われる。暗闇からノタノタと襲ってくるのだ。それに恐怖し銃で応戦する観光旅行者たち。これが刺激的な非日常なのですかと尋ねたくなる出来事。それに高揚する人々は間が抜けているが、だんだんとその集団心理が恐ろしくなってくる。物語はその旅行者たちと政府間の陰謀、それに巻き込まれたフロレンタインと何だかごちゃごちゃになって結末を迎える。全くへんな話なのである
斉藤 明暢
評価:C
退屈しのぎの長期観光旅行などという贅沢はしたことがないけど、そんな時、人は退屈しのぎに何をしたいと考えるだろう? ま、より刺激を求める行動に出るのが普通なのかなあ。権力に長く居座る人は腐敗していくしかない、とはよく言うが、退屈は人をどう変えていくのだろう。世の中の邪悪な行いの多くは恐怖からきてると思うけど、退屈から生まれる何かもあるのではないだろうか。
それにしても、やや読後の爽やかさに欠けるのは、作品中に思い入れしたい登場人物が見あたらないことだ。かといってみんな悪党という訳でもないので、作品世界の焦点の置き場所が難しい。
面白い、楽しい、感動した、怖い、哀しい、共感した、旅に出たくなった、陶芸家になる決心をした……そんな定番の感想はあてはまらない、なんともいえない気持ちになった。
藤本 有紀
評価:C
強いUSドルを持つアメリカ人が、ドルで買えないものはない、例え求めるものが常識を凌駕した刺激、危険と隣り合わせのスリルであったとしても……。というふうに、金満アメリカを皮肉る調子で読めばいいのだと思った。金持ち限定、中米かカリブの小国を訪れる秘密ツアー。人食いイグアナ退治も、謎のセニョリータとの想像を絶する一夜も、大使館でのパーティーも、現地人の祭で血まみれになることも、すべては旅行社の仕組んだことであると。
第一部はそれでよかった。が、第二部で物語の向かう方向が思っていたのとは違うことに気付き、第三部は、ちょっともう、どう解釈すればいいのですか? 読み飛ばした覚えはないんだけど。これはあれです。ヨーロッパかどこかに行きの、長ーい機中向け書物。お茶を濁しているみたいで、卑怯ですか。翼ある蛇ねぇ。ロレンスだよね、メキシコだよね……。懊悩。
和田 啓
評価:C
欲望に膿み、倦怠感にまで嵩じたアメリカの病を感じた旅行記だった。こんな観光旅行はまっぴらごめんだ。どこに連れて行かれるかわからない。旅先で何が用意されているかも知らされない究極のミステリー・ツアーにあなたも参加してみれば?
野生のジャングルがあり、熱帯の湿潤があり、異性には不自由せず、見知らぬ土地で欲望は解放され、自我は溶ける。蜃気楼的光景が足元を揺らがせ、幻覚の世界に読者も導かれていく。作中の人物は観光旅行に来ているのだと唯一自覚し、読者はなんなのだこれは、という思いで読み進めていくしかない。終わることのない観光旅行……
快楽の花を咲かせ、すべてを手にすることは果たして幸せなのか。文明から離れ自分を傷つけ、痛い思いをするためのツアーがあるなんて。倒錯した好事家にだけ任せておけばいい。