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ダ・ヴィンチ・コード
(上・下)
【角川書店】
ダン・ブラウン
定価 各 1,890円(税込)
2004/5
ISBN-4047914746
ISBN-4047914754
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
川合 泉
評価:A
被害者の残したダイイング・メッセージに名前がしるされていたため、殺人の罪を着せられたラングドン。彼が無実だと信じる被害者の孫娘ソフィーとの、警察からの逃亡劇が始まる。真犯人は誰なのか。そして、暗号に隠された真実とは…。
まさに、「逃亡者」的スリルと練りに練られたミステリーが次から次へと畳み掛ける、極上のエンターテイメント小説。世界的ベストセラーになっている理由も読めば納得です。実在する建築物や絵画に隠された謎を解明していくので、ストーリーがリアリティをもって迫ってきます。作品中に出てくる建物や絵画は、実際に見物したものも多かったのですが、まさかそれらのものにこれだけの謎が隠されていたとは、と本当に目から鱗が落ちまくってしまいました。知的好奇心をこれでもかと言うほど呼び起こされる一冊です。
ラングドンの辿った道程を辿る旅に是非出たいものです!
藤井 貴志
評価:A
ハリウッドの映画のようなスピード感ある展開は、ページをめくる手を決して止めさせない。またダ・ヴィンチをはじめ、西洋の宗教や美術の歴史にまつわる「うんちく」もふんだんに登場し、知的好奇心を多いに刺激される。
本書は殺人事件から見えてくる背後の大きな力に挑む謎解きと、聖杯伝説を中心にした歴史上のミステリーの解読という2本柱で展開されるが、謎が幾重にも積み重ねられ、1つの問題が解決したと思っても目の前には次の難題が控えている。
ボリュームはあるが各章に「あれ?」「!」と続きが読みたくなる台詞や出来事を配し、読み手を飽きさせないようしっかり考えられている(さすがに最後のほうでは慣れてしまい、「またか」と思うこともあったけど……)。
やがて聖杯の言い伝えに本書なりの結末が見えた矢先に訪れるラストシーンは、見る人によっては「救済」を感じさせるシーンかもしれないが、僕にはやや尻すぼみで安直な着地点に思えた。そうはいっても全体のレベルは非常に高く、手に汗握る超一流のエンターテインメント作品であることは断言できる。
古幡 瑞穂
評価:A
『天使と悪魔』も楽しんだけど、ページをめくる早さと興奮はこっちのほうが凄かった!冒頭から一気に物語に引きずり込まれます。今回もシオン修道会などなど興味深い組織と学説がいっぱい出てきて飽きさせません。
運が良いんだか悪いんだかわからない巻き込まれ型ヒーロー、ラングトンは今回も立ち止まる暇がないくらいの活躍をみせてくれます。そうそう、まるで都会派のインディージョーンズって感じ!
ラストの余韻がこれまたいいんだなぁ。喧噪の後の静けさが火照った心を静めてくれるようなそんな空気があります。キリスト教圏であったらまた別の思いを持って読まれる本なんだろうけれど、何も知らない私は素直なエンターテインメントとして読めました。で、本物のモナリザや最後の晩餐やらルーブルやらを見に行きたくなる旅心を誘われる本でもあります。
松井 ゆかり
評価:B
ああ…これはおもしろいですね。誰も彼も怪しく思えてくる。その分、黒幕が明らかになったときの驚きは少々減じてしまった気もするが、十分以上のスリルとサスペンスを堪能できる作品。あまりにもいろいろな事件が起こるので、結末に近づくにつれて感覚が麻痺したようになってくる。読んでいて少々疲れるが、そういうトリップ感を味わいたい方にはぴったりだ。
それにしても、ダン・ブラウンという作家はどこからこのような着想や知識を得るのだろう(と学会の会員か?)。美術や宗教に関する知識はとんとないので、どこからどこまでが事実なのかよくわからない。美術家や宗教家にとっては「冒涜だ!」と頭から湯気であろうが、門外漢は無責任に楽しむことができる。次作はどうくるか。今から楽しみである。
三浦 英崇
評価:B
前作『天使と悪魔』では「ヴァチカン横断ウルトラクイズ 爆発もあるでよ」にうっとりし、かなり熱烈に褒めた記憶があるのですが、さて。
確かに、話の興味深さは、前作に勝るとも劣らないです。ルーブル美術館長の謎の死から始まり、キリスト教史の暗部、飛び交う暗号、意表を衝く仮説。少なくとも凡百のトンデモ本の著者がこれだけ勉強してくれれば、もうちょいマシな嘘をつけるようになるのでは、と思うような贅沢な展開。
ただ、惜しむらくは、前作とパターンが似ているだけに、敵の見当が早い段階でついてしまう点。あと、前作に比べ、危機感に乏しく派手さに欠く点も残念。『天使と悪魔』の衝撃が凄かっただけに、「君ならもっとやれるはずだっ!」という激励も込めて、あえて評価を多少下げてます。偉そうだなあ、もう。