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蛇の形
【創元推理文庫】
ミネット・ウォルターズ
定価 1,260円(税込)
2004/7
ISBN-4488187064
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
岩井 麻衣子
評価:A
自宅の近くで隣人・アニーが死にかけているのを発見したミセス・ラニラ。事故と片付けられた事件だが、ラニラにはアニーの最後の表情が「なぜ私が殺されなければならなかったの」という顔に見えた。20年後、ラニラは事件の捜査を開始する。そんなに親しいともいえなかった隣人の死を20年も思い続けるなんて無理な設定だと思いながら読み始めたのではあるが、私が悪うございましたと謝りたいくらい濃い作品だったのだ。死んだ黒人アニーにむけられた人種差別の目。ラニラが執念を長い年月燃やしつづけて事件を再捜査しなければならなかった理由。事件とラニラの関係。全ての謎が解けたときその深さに圧倒される。アニーは誰が殺したのか、登場する全ての人が疑わしい。そして何故殺されなければならなかったのか、その理由は最後までわからない。自分もきっと持っているだろう邪悪な心が引き起こした殺人。恐ろしく悲しい物語なのである。
平野 敬三
評価:B+
なんだなんだこの女の執念深さは、という不可解な思いをずーっと抱えながらラストまで読み進めたわけだが、解説にもあるように、それが作者のねらいであり、この作品の重要なポイントだと分かった瞬間、少し鳥肌が立った。非常に完成度の高い作品であり、読み手の感情をいとも容易く(しかも本人には気付かれないように)コントロールしてしまう作者のテクニックはため息が出るほどにうまい。おそらく誰が読んでも、十分に楽しめる作品だし、特にけちを付ける個所も見当たらない(逆にけちを付ける個所がもう少しあればAをつけたかも)。締めくくりも見事だ。……作品の完成度が高すぎるといまいち読後のテンションが上がらず困る。
藤川 佳子
評価:B
主人公のミセス・ラニラはアニーという黒人女性の死が、20年経った今でも忘れられないでいます。アニーの死に際に偶然立ち会ってしまったラニラはこれが殺人だと直感し、警察の事故という判断に異を唱え、アニーを殺したのはこの近所の中にいると騒ぎ立てていまいます。この一件で夫婦間は危機となり、近所からは執拗な嫌がらせを受けてしまう主人公。彼女は心に深い傷を負ったまま、海外へと移住してしまいます。
それから20年。ミセス・ラニラの反撃が始まります。アニーは殺されたという確信のもと、ジリジリと事件の核心に近づいていくさまは、ちょっと怖いです。