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ファイナル・カントリー
【早川書房】
ジェイムズ・クラムリー
定価 2,415円(税込)
2004/7
ISBN-4152085754
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
桑島 まさき
評価:B
ハードボイルドの主役は若くてはいけない。辛酸を舐めつくし、人生の機微を知り、危険と隣り合わせに生きながら年を重ねてきた、正義感の強いパワフルな中年男でなければならない。シリーズ第1作「酔いどれの誇り」から第4作の本作まで26年の歳月を経て、主人公ミロは〈老いぼれ〉呼ばわりされる初老の域に達してしまった。60歳だ。しかし、ミロはエネルギッシュで、依然気が若く、セックスもコカインもド派手なケンカも昔のまま。違うのは、ケガの治りが長引くようになったことだけ。
ミロに退屈は似合わない。テキサスで酒場を経営しノホホンとしていたのに好奇心がうずく。危険な匂いをプンプン発散させるもんだから、集まってくるメンメンも同種ばかり。今回も魅惑的な女の甘い蜜に誘われ複雑な事件に巻き込まれ広いアメリカ大陸を車で横断する…。真相をつきとめるまでにミロが直面する錯綜する人間関係、因果が人に及ぼす哀しい結末は衝撃的だが読み応えタップリ。
〈最期の愛〉になるはずだった(?)のに、タフな探偵ミロでも愛の裏切りは、ハートに痛い。次回作はどこが舞台かな?
古幡 瑞穂
評価:B
ともかく登場人物の多さに舌を巻きます。主人公はミロ・ドラゴヴィッチ、はじめて読んだけど酔いどれ探偵ミロというシリーズものの最新作です。この人年は60になろうとしているんですが、とにかくタフ。散々けがをしているのに、酒とドラッグとセックスはやめやしないので読んでいて呆れてしまうほど。
久しぶりにコテコテのハードボイルドを読んだなぁというのが今の感想。筋立てが複雑なのでラストを読んだとしてもさっぱりわからないに違いない。
しかもそのラスト。「これは本格もの?」と思うような探偵の謎解きシーンがあるのがちょっと笑えます。しかも延々としゃべらせてももらえずドンパチシーンになっちゃうし…しかしやはり一番の謎は「世の60代の男性ってのはこんなにもタフなものなのかしら」と、いうことなのです。
松井 ゆかり
評価:C
私の理想のタイプは山本学さんなので、この小説の主人公ミロのように煩悩の数が年間1200個くらいありそうな御仁は、まったく守備範囲外である。
10代後半の頃はチャンドラーとかロス・マクドナルドよく読んでいたのだが…最近どうもハードボイルド特有の持って回った会話や思わせぶりな台詞というものに対して、敷居が高いと感じるようになってしまった。わかりやすいものに流れがち、というか…。
でもミロ翁って同年代にとってはスーパースター的存在だよなあ。「定年が60歳?笑わせんじゃねえよ」ってなもんだ。仕事も恋愛も現役、若い者に負けはせん。よいではないか。でもまあ私の好みとは違いますけどね、重ねて言うけど。
三浦 英崇
評価:D
第一次ベビーブーム世代が軒並み老人になってゆく昨今の日本。とは言え、そんなに多数の年寄りがいても、この小説の主人公である酔いどれ探偵・ミロのような破天荒なジジイ(失礼)はまあ、まずいないでしょう。こんなジジイ(失礼)が世に蔓延した日には、我々若者は落ち着いて寝られやしませんし。
日本なら赤いちゃんちゃんこでもプレゼントされ、隠居然として孫の顔を見て満足してるような年代の彼が、酒を飲むは、クスリをやるは、銃を撃つは、乱闘を起こすは、女を抱くは……年齢に関する言及が出てくるまで、そんな歳だってのに全く気付きませんでした。
この死にそうもないジジイ(失礼)が、酒場で知り合った女の依頼で、年甲斐も無く仇討ちのための調査に乗り出す訳ですが……年齢と行動とのギャップが激しすぎて、リアリティが感じられず、いまいち話に乗り切れませんでした。元々、ハードボイルドというジャンル自体、あまり向いてないのかもしれません。