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ニガヨモギ
【ちくま文庫】
辛酸なめ子
定価 567円(税込)
2004/10
ISBN-4480420118
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
岩井 麻衣子
評価:B
私はトイレに本を常備し、こもるときは必ず手にとるのだが、これは短い読み切りもののマンガだったり、エッセイだったりが最適である。1時間も2時間もいないし、せいぜい長くても10分くらいだと思うので長編などパタリと途中で止められないものは困るのである。その点、本書は最適なトイレ本になると思う。意味のないストーリー。しかしたまにピカリと光るシュールな世界。マンガではあるが適度な字数。絶対トイレ本確定である。私は作者の朝日新聞に載っている本の紹介文を楽しみにしている。遠慮している雰囲気をだしつつも、ズバっと切り込んでくる失礼きわまりない文章、みごとなオチなど世を舐めているような世界がスバラシイと思い一度マンガも読んでみたいと思っていたのである。しかし新聞にはわりとまともに書いてるほうなんだ、いやいや奥深いなあと感心させられた。好き嫌いがはっきりでる作品だろうが、深く考えずトイレでどうぞ。
斉藤 明暢
評価:D
「これを面白いと思えないあなたは、つまらない感性の持ち主だ」みたいな時に持ち出される映画やコント、マンガや小説の類が世の中には存在するが、この作品もそうなのだろうか。などと思いつつ読み始めたのだった。
で、最期まで読み終えるのに努力を要するコミックというのを久しぶりに読んだ気がする。意味不明だが面白い作品というのは、どこか説明不可能な、心にコツンと当たる瞬間みたいなものがあるのだが、今回は残念ながら「コツン」というよりは「ズブズブ」な感じであった。
「面白い」と思えない自分の感性を哀しく思うことしきりである。
竹本 紗梨
評価:B+
辛酸なめ子は好きな作家だ。負け犬だろうが、何だろうが、こんな視点で世の中を楽しめるのなら問題無しだ。他誌の連載でも苦笑ポイント満載だし、このデビュー作にいたっては、女性誌での「うーん、あるある」っていう共感を飛び越えて、さらにディープななめ子ワールドが展開されている。中学のころ、とびきり面白い感性を持った女の子たちがいた。話しているとその視点のオリジナル具合とシュールな笑いに引き付けられる。なめ子はそんな女の子が、普通を装わずさらに才能を磨いた完成型だ。いまさら言うことじゃないが、このペンネームは私には絶対思い浮かばない。辛酸、なめ子だよ、だって。この名前で作品を書き続けるパワーに感服。
平野 敬三
評価:E
嫌いなジャンルではありませんが、どこで笑えばいいのかも、どこらへんがすごいのかも、全く分かりませんでした。絶賛する人もいるようですので、単に相性の問題かもしれません。1ページ立ち読みして、おもしろいと思わなければ、たぶん最後まで読んでも同じです。
藤川 佳子
評価:A
本書を読んでいる最中、思い出したくもない我が青春が強烈な甘酢の臭いとともにフラッシュバックして、何度も気持ち悪くなりました。男女関係に恵まれない10代女子の妄想を具現化したのが辛酸なめ子さんのマンガではないでしょうか。モテない青春時代を過ごした私には「おまえは昔、こんなことを夢想していたんだろう! ええ?」と、若い頃の恥ずかしい妄想を突きつけられているかんじがするのです。たぶん、女の子はいろんな恋愛を経験し、様々な男性と触れあうことで自分の中に潜む「辛酸なめ子的な要素」に蓋をしていくんじゃないでしょうか…。そして大人の女性になっていく。まだ男性経験(広い意味において)の浅い女性は、この本に近づかない方が良いと思います。安定した心持ちでこのマンガを読まれた方、また読後に「フン」と一笑に付された方は立派な大人であり、恋愛成熟者であると認識して間違いないでしょう。
藤本 有紀
評価:B
週刊文春のコラムや朝日新聞の読書面をじっくり読んでいればすでに分かっていたはずのことだが、漫画家なのね、辛酸なめ子。今をときめく表現者の処女作品集。絵といい書き文字のきたなさといい、ネームももちろん、ずばりいうわよ、青年漫画誌テイストだ。青年漫画誌といえば、私にとってはスピリッツ。「辛酸なめ子」というペンネームがもう木村和久の「対極天」のノリ。「辛酸をなめる」のブラックな語感と「なめ子」のかもし出すわいせつ感がなにより作風を雄弁に物語っている。典型的通勤電車・東横線のラッシュはひどいので、自発的オフピーク通学の車中、網棚のスピリッツを拾っては読んでいた学生時代を思い出す。読み終わった新聞・雑誌は網棚に置いていってよかったあの頃よ、ヤッホー。
和田 啓
評価:C
今や飛ぶ鳥を落とす勢いの漫画家・辛酸なめ子である。なんてったって連載数が半端じゃない。お顔は清楚で可愛らしいが、絵は汚いよ。ドギツイし。
恋愛、性、食べ物、ダイエット、英会話、ペット、海外旅行・・・・・・いまどきのOLが好きそうな綺麗お洒落なテーマが木っ端微塵に弾劾(粉砕!?)されている。露悪的でナンセンスの極みにまで。ananや黒田知永子が載った雑誌にはまるで縁がないというふうに。
行き過ぎた消費社会に警鐘を鳴らす福音として彼女は登場したのだろうか?ただし作風は好き嫌いがハッキリします。帰りの通勤電車の中で読んだ私は余計疲れてしまいました。