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白い雌ライオン
【創元推理文庫】
ヘニング・マンケル
定価 1,575円(税込)
2004/9
ISBN-4488209041
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
岩井 麻衣子
評価:C
1918年南アフリカでボーア人の青年がボーア人最高の考えで結社を立ち上げたところから話しは始まる。これはアパルトヘイトを制定する原動力ともなった結社だった。時代・場所ともに変わり次の場面ではスウェーデンの田舎町で女性が殺される事件が起こる。現場と推定された場所からは黒人の指と南アフリカ製の武器が発見される。南アフリカの問題とこの殺人事件はどう関係があるのだろうか……。南アフリカでの場面が重苦しいのに対して、スウェーデンの方は妙にのんびりとしている。事件解決型の小説は結末に向かって主人公が一心不乱に謎を解き進んでいくのが多いと思うのだが、本書は主人公が支離滅裂な行動を取りつづける。事件の凶悪ぶりを悩んでいたのんびり型の主人公が急にキレてマッチョな解決方法を選んだりするのだ。主人公に合わせてストーリーも破綻気味である。すごく大きな問題に作者の思いを込めた結果、なんだか妙な展開になってしまったようだ。
斉藤 明暢
評価:B
実在の有名人や歴史上の人物を狙った暗殺事件を題材にする場合、暗殺計画の結果は大方の人が既に知っている事になる。だから結末を伏せておくだけでは読者を引っ張れないわけだが、本作は登場人物と錯綜する背景を絡ませて描くことで、それを乗り切っている。南アフリカとスウェーデンの田舎町という、名前と雰囲気くらいは知ってるが詳しくはない国、という舞台設定もそれを助けているのだろう。結末まで緊張感の切れることなく引っ張られていくことができた。
異質な背景を持つ、主人公のベテラン刑事と南アフリカから来た殺し屋のわずかな交流、というか接触が描かれるが、お互いを深く知ることなく事態が進行してしまう。そのあたりを更に膨らませても面白かったと思うが、主人公が迷いというか漂流しているような不安定さを持ち続けるためには、そのように描かれたほうが効果的なのかな、とも思えた。
藤本 有紀
評価:B
南アでは、アパルトヘイトの崩壊に危機感つのらせるボーア人の秘密結社がネルソン・マンデラ暗殺を計画していた。同じとき、スウェーデンのそう大きくない町イースタの警察署に、夫から妻の失踪届が出される。二か国間の点線は、我々読者には見えているが、長くテニスの親善試合も行われなかった南アという国とのつながりを、スウェーデンの警察官が見出す手がかりは簡単にはでてこない。だが、腹の出てきた中年ヒーロー、クルト・ヴァランダー警部はやってくれる。私生活ではバルト海の向こう側の恋人にうまくコミュニケーションできず、離婚した妻との娘・リンダの成長にドギマギし、おまけに空き巣に入られる(警官なのに!)というふがいなさが弱点のクルトが殺し屋の尻尾をつかむのだ。一方、僚友ともいえるマンデラの暗殺は南ア大統領・デクラークにとっても重大事である。水面下で諜報合戦は行われている。選民思想に浸るあまり「白人と黒人の混血の子孫はだんだん白くなっていく」と信じる自分の思想の誤りに気付かない暗殺の首謀者ヤン・クラインの弱点は大きすぎるようにも見えるのだが……。南アの将来がかかる謀の成否はいかに?