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ニューヨーク大聖堂(上下)
【講談社文庫】
N・デミル
定価 各900円(税込)
2005/5
ISBN-4062750899
ISBN-4062750902
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北嶋 美由紀
評価:C+
いわゆるテロリストによる「人質たてこもり事件」。犯人VS警察のかけ引きがメインなのだが、アイルランドの歴史的背景が不可欠になっている。北アイルランド(=アルスター)とイングランドとの政治、宗教、民族的対立の知識のなさを痛感しつつ、それでも何とか輪郭をつかんで読み続け、読み終えた正直な感想は「疲れた~」だった。
大きな暗い歴史を背負った民族のために戦っているはずのテロリストたち。人質と歴史的遺産の大聖堂を守ろうとする警察、教会、政府。何でこれほどまでにと思うほど複雑にいろいろな機関が関わってくる。犯人、人質、警察、米・英政府、それぞれが仲間内でさえ危ういバランスを保ちながら、からみあう。誰と誰が手を組み、誰が一番ワルなのか。敵・味方の区別すらつきにくい。それぞれが自分達の立場、利己的な思惑、体面を守りながら、独自の「成功」に向けて動く。結局誰も本当に悲惨な状況におかれた弱い立場の民のことなど考えてはいない。
そのままドラマの台本にできるかのような描写の細かさ。分刻みに進む攻防戦。手に汗握る展開。小説としてはおもしろい。
しかし私にはアイルランド民族の宗教的、歴史の苦悩が十分理解し難く、アイルランドというこの作品の一つのテーマをきちんと受け入れることができずに終わってしまったようだ。
久保田 泉
評価:B
1981年に書かれた1100ページに渡る、ノンストップサスペンス。マンハッタンにある聖パトリック大聖堂が、年に一度のアイルランドの大パレードを行う日に、武装集団に占拠された。武装集団はIRA(北アイルランド共和国軍)から分離した《フィアナ騎士団》。率いるのはフィン・マックール(ブライアン・フリン)。人質はフリンのかつての恋人、元テロリストのモーリーン・マローンはじめ要人や神父たち。
フィアナ騎士団は、聖堂を支える巨大な円柱に爆薬を仕掛け、仲間の釈放を要求する。爆破まで約12時間、要求が通らなければ、人質を殺し大聖堂を爆破すると言う。絶対絶命の状況下、作戦を練るバーク警部補。警察内にも、軍にもテロの中にも、それぞれの利害と思惑で陰謀がうずまき、事態は緊迫したまま、爆破の時間が目前まで迫ってくる。主な登場人物が30人以上いるのに参ったが、迫力の内容に引き込まれ、気付いたら読了してました。狂気と悲哀を背負ったフリンがいい。全く古くないストーリーに脱帽。
林 あゆ美
評価:C
IRA(アイルランド共和国軍)暫定派から分離した〈フィアナ騎士団〉と名乗る武装集団が、大聖堂を占拠した。時は1984年3月17日、聖パトリック(アイルランドにキリスト教を広めた聖人)の日。人質4人の中には、枢機卿、神父のほかにフィアナ騎士団リーダー、フリンの元恋人モーリーンもいる。要求は北アイルランドとイングランドにある収容キャンプに拘束されている137人の釈放と大赦、かなわければ大聖堂の爆破だ。与えられた猶予は12時間。
ニューヨーク市警とフィアナ騎士団の12時間におよぶ攻防がはじまった。上下巻およそ1100ページにわたって、警察とフリン、そして人質らの時間が綿密に描かれる。相手の心理をよみ、駆け引きをする。頭を休める暇もない緊張した時間を読み手も共有し、読後はてんこもりのサスペンスにぐったりしつつ、アイルランドの歴史にも思いを馳せた。
吉田 崇
評価:C
何だか最初は取っつきにくいのである。主要な登場人物が結構な数いて、おまけにその描写が、短かく薄いものを何度も重ねる様に続けられ、また、視点の数も多く、人物達を把握する前に次のシーン次の人物と言ったふうに進んでいくせいで、何だか非常につまらない、と感じたのだ。けれど、我慢を続けて読み進め、ようやく人物の形がはっきりし始めると面白い、面白い、結構厚めの2分冊、あっという間の一気読み。
歴史とか社会情勢に縁のない僕は、IRAだとかアイルランドだとか言う文字を見ても何のこっちゃい? という感があるのだけれども、例えばキリスト以前の神なんていう言葉が出て来ると、わーおと呟き、ケルト文学で検索、出てきた作家群を眺めて面白そうだとほくそ笑む。
閑話休題。それにしても日本というのはゼータクでヘーワな国なんだなぁと、変な読後感。
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