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昏い部屋
【創元推理文庫】
ミネット・ウォルターズ
定価 1,260円(税込)
2005/4
ISBN-4488187048
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
北嶋 美由紀
評価:B
「すわりの悪い」内容だった。スッキリしない。でも読んでいる過程はおもしろい。
主人公ジンクスの10日間の記憶喪失がすべての起因だ。その間に殺人事件がおこり、さらに10年前の事件につながり、両事件ともジンクスと父親が深く関与している。記憶がないというモヤモヤ状態が基本なのだから、仕方がないのだが、暗中模索が続く。場面は時間を追って細かく分かれ、主人公自身、医師、複数の警察官の視点で事実と憶測とが交錯するため、読むほうも頭の切り替えに苦労する。
ジンクスと父をはじめとして、ここに登場する家族はどれもみなマトモではない。これも「すわりの悪さ」に一役買っている要素だ。私は、ジンクス父娘の固い結束の恐ろしさをおもしろいと思ったし、最後にチラリと見えるラブストーリーも素直に喜べず、「おいおいよせよ。あんたも殺されちゃうよ。」とつぶやいてしまったのだが。「真実」「明確」がないミステリー。よく言えば読者主体なのだろうが、でもやっぱり消化不良だ。
久保田 泉
評価:C
題名通り、のっけからくら〜い話が延々と続きます。ただでさえ、翻訳ものが苦手な私に、多数の登場人物に加え、夢と現実が混在したようなセリフ、内面が歪んだ人間たちが発するどろどろした臭気。それでも本に敬意を表して、最後まで読みました。
主人公のジンクスは、自殺未遂で記憶喪失となり、見知らぬ病院のベットで目覚める。しかし、本当に自殺未遂かさえ自分には分からない。やがて、ジンクスは自分を捨てた婚約者レオと、彼と駆け落ちした親友のメグが、惨殺されたことを知る。殺したのは自分なのか?記憶を封印してる恐怖の正体とは?その上ジンクスは、10年前にも夫のラッセルを何者かに殺され、その犯人を手段を選ばぬ権力者の父アダムではないかと疑っている。更に継母ベティとの不仲。歪な親子関係を持った人間ばかりが生む嘘の中から、真実と真犯人はすっきりと見つかるのか?答えは本編をお読み下さい。くら〜いデス。
林 あゆ美
評価:A
ジンクスはひどい自動車事故に遭い、病院のベッドで目覚めた時には記憶が一部失われていた。その記憶を失った時、彼女の元婚約者と親友が殺害され、ジンクスは容疑者のひとりとなってしまう。誰が真の犯人なのか……。
主人公ジンクスは、今回の婚約の前に一度結婚し、その時の夫は殺害され、身ごもっていた子どもを流産していた。一度ならず二度までも結婚に関わると相手が亡くなるのか。不幸の連鎖がときほぐされていく様が克明に描かれていて、強くひきこまれた。物語は、事故の経過を当時の新聞、警察での調査報告書を挿入し、様々な視点から事件をながめられる仕組みになっている。この様々がくせもので、一見、客観的な文書に見えるものにも、主観が入っていることに気づかされる。よって読み手はどの視点からも事件を見つめ、自分の視点も自由に選べる。キーパーソンのひとりである、ジンクスの父など、善人か悪人か最後まで声も聞こえない。この入り組んだ構成を堪能してしまうと、すべてが明らかになったかに見える最後を読んでからも、あれこれと想像を広げる楽しみが残り、余韻にひたった。
手島 洋
評価:A
婚約者に別れを告げられた女性が自動車事故を起こし、病院に運ばれる。命に別状はなかったが、事故前後の記憶が完全になくなっていた。そして、元婚約者と彼女の親友が旅行にいったまま失踪したことが分かる。更にはそのふたりが惨殺されたという知らせが。
こうあらすじを書くと、いかにもミステリーらしい物語に見えるが実際読んでみると、およそミステリーらしくない。
話は時間を追って進められ、パートごとに話の中心人物が次々と変わっていく。物の見方も考え方もそれぞれ異なり、主人公の記憶喪失の女性ジンクスを含め、誰ひとり完全に信用できる登場人物がいない。ジンクスが本当に記憶喪失なのかも信用しきれないまま話は佳境へ。そして、彼女の父であり、事件の重要な鍵をにぎるアダムは話題に上るだけで、一度も姿を見せない。記憶喪失のジンクスさながら、読者は登場人物たちに振り回されながら事件の真相を探るしかない。
最後の事件の真相はそうした展開から考えて、納得いくものになっている。それだけに、意外性には欠けましたが。
ミステリーというより、優れた心理小説として楽しめる一冊。
吉田 崇
評価:C
読み終わって、「なーんだ、そうだったのか」(おい、おい、そんなのありかよという気も少ししましたが)と、満足している所に解説の千街晶之が『本書は真の解決がない迷宮として構築されており』、結末そしてそれ以降の人物達の動向についての解釈が、読み手の心理的背景を照射するなんて書かれているので、「それほどのものかよ」と、とりあえず反発しながら本書を振り返る。
記憶を失った美女の起こした不可解な交通事故、彼女に近しい人物達の過去・現在の殺人事件、それらを解明する為に与えられる人間関係として、ほぼ神格化された父親と逆にとるに足りない存在として扱われる義母・義弟達、殺された年の離れた夫と結婚の約束を違えた婚約者、そしてその二人と関係を持つ親友。ははぁ、ぐちゃぐちゃである。人情として、スッキリとした結末があれば多少無茶でもそれに飛びつきたいのである。けれど、ラストの主人公の台詞は胡散臭いのである。とうてい信じる事は出来ないのだ。
へそ曲がりな人にお勧め。多分、一粒で二度も三度もおいしいです。
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