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下妻物語 完
【小学館】
嶽本野ばら
定価 1,470円(税込)
2005/7
ISBN-4093861536
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
朝山 実
評価:C
「筑峯の豚めし弁当」が食いたいよー。パタンと本を閉じてからも、電車に乗って下妻までわざわざ買いに行きたくなる、妙な小説。
シブ公まで辺鄙な町から「あの尾崎が甦る」というから出かけて行ったのに、昔の映像だけじゃんと怒るヤンキーのイチゴと、ゾンビじゃないんだからと諌めるロリータの桃子。二人のかけあい少女漫才青春ストーリーです。
映画は時間つぶしで入ったところゲラゲラでした。ヤンキーにしろロリータにしろ、一つのことにマジにハマっていることのおかしさと、それでも何事もやり通してしまうと魅力に化けるというか。小バカにして観ていたのに、エンドロールまでじっくり。困ったのは、点灯とともにまわりを見てみたら盛況の客席にイイトシした男は一人きりだったこと。で、これはその原作の続編。ロココ調ひらひらのドレスを着込んだ深キョン、改造ゲンチャリにまたがる土屋アンナ、眼帯のぶっとびバアちゃん樹木希林らが目に浮かんで動き出す。映画を見てからのが一段と楽しめるのでは。密室殺人をネタにしているからって、ミステリーとしてのマジ読みはダメ。よくできた「バッタ」ものですからね。
磯部 智子
評価:A+
今月真っ先に飛びついた一作。帰ってきました、桃子とイチゴ、前作は映画化もされましたが、その何倍も面白い野ばらちゃんの原作です。「関西出身のロリータ」なんて似合わないと思う「デンジャラス&イージーなダウンタウン」尼崎出身のロリータ桃子と、正反対の茨きぃ〜は下妻のヤンキーイチゴ。桃子は相変らず最高で、身も蓋もなく素っとぼけたイジワルさを発揮し、イチゴのおバカっぷりとともに大いに笑わせてくれます。今回はA・クリスティのかの名作を真似た殺人事件までおこり、イチゴには容疑がかけられるわ、桃子は真犯人を捜し始めるわ…その中で二人が妥協せず変質しないままで大人になる方向を探っていきます。かつてロリータでもヤンキーでもなかった私がぐぐっと心動かされ共感しまくりなのは、ロリータが流行や洗練に逆行しやりすぎの美学だとわかっていながら、あえてそれが自分のアイデンティティなのだとわが道を行く桃子の、群れない生き方の大変さが身にしみ敬意を持っているから。野ばらちゃんの美学が爆笑の中にもびんびん心に響いてきます。それにしてもこれは『完』。ぐっと胸に迫る旅立ちの物語でもありました。
小嶋 新一
評価:A
下妻なんていう街があることすら知らなかったが、インターネットで調べたら実在するんだ。茨城の田舎町の名前をそのままタイトルに持ってくる大胆さ。それに輪をかけて、下妻在住のロリータ娘(といってもファッションの話)桃子と、ヤンキー娘・イチゴのキャラは強烈。今の若いのはなんでこんなんばっかりだあ!と叫びたくなるような。が、それが面白い。下品でバカでヤンキー口調丸出しのイチゴの会話と、お嬢言葉で一見山手風の桃子の語り口の対比が爆笑もの。読んでいて何度も吹き出してしまった。
手に取った時には、自意識過剰の少女小説みたいなのでないことを祈りながら読み始めたんだが、全くの杞憂だった。すみやかに心配は忘れ去り、下妻の高校生ワールドに没入した次第。
副題に「殺人事件」とある通りミステリの体裁はとるものの、そっち方面の過大な期待は禁物。あくまで桃子とイチゴのバカばなし。しかし、実は最後に、結構ちゃんとした青春小説となってしまうんだなあ、これが。その辺りも素晴らしかった。桃子とイチゴにグッドラック!と声をかけてあげたくなった。今の若いのも、捨てたモンじゃないね!
三枝 貴代
評価:A
ロリータファッションに命をかける性悪ロココ少女・桃子。時代に取り残されたお馬鹿ヤンキー美少女・イチゴ。下妻市に住むおなじみの二人は、この春高校卒業のはずが、そろって留年決定。そして、殺人事件にも巻き込まれて――。
自分が校正者でなかったことを神に感謝します。旧仮名遣いの数行後には同じ言葉が現代仮名遣いで出てくる、こんな小説をどうやって校正すればいいのやら。おまけに、パニエ? ヘッドドレス? ロッキンホース・バレリーナ? そんな言葉はわたしの人生にはない!
しかし、こういう言葉遣いって、少女漫画では昔からある手法です。小説でやる人がいなかっただけで。(漫画には校正が入らないからなあ。)この重層的な言葉遣いと頻出するファッション系専門用語のおかげで、嶽本野ばらの作品は、語彙が豊富な人の書いた小説と同じ効果、つまり、ストーリーが進行しない場面でも、言葉の多様な変化が読み手に独特の快感を与えるという現象が起こるのです。素敵だ。
さらに。純情可憐なイチゴが魅力的なのはもちろん、性格の悪い桃子の実に実にチャーミングなことは今回も変わりません。前作『下妻物語』のファンは(映画を観た人も)、もちろん読むべし。
福山 亜希
評価:AA
大ヒット「下妻物語」の続編だ。今回もロリータの桃子と、下妻のヤンキー・イチゴの二人が、感動の友情劇を繰広げてくれる。一作目で出来上がった基盤を元に、物語は更に飛躍するのだ。ヤンキーのイチゴの常識のなさ、頭の悪さは二作目でも健在だし、桃子は相変わらずロリータに命を懸けていて、イチゴの頭の悪さとめちゃくちゃなヤンキーファッションを軽蔑しているが、そうでありながらも、二人仲良く喫茶店でお茶をしているところは可愛らしい。今回は、桃子とイチゴが偶然乗車したバスの中で起った殺人事件が物語のメインだが、殺人事件といった物騒な展開にも全く軌道を乱されることなく、桃子とイチゴの掛けあいが楽しめる。下妻という田舎の持ち味を存分に発揮させつつ、高校生から大人へと巣立っていく少女二人の人生の足取りが、軽快で洒脱なテンポの中に描かれていて、笑いと感動の両極端をしっかり味わうことができるのだ。
物語には、物語の舞台である下妻市のほかに、下妻市民の皆が愛用するジャスコ、下妻から東京へ出るときに便利な高速バスなど、実際に存在する(しそうな)ものがたくさん登場する。実在する場所に、ロリータとヤンキーという夢のようにはちゃめちゃな二人が躍動するそのコントラストは、今作も瑞々しい感動を提供してくれている。
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