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SPEED
金城一紀 (著)
【角川書店】
定価1155円(税込)
2005/7
ISBN-4048736264
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
朝山 実
評価:C
おちこぼれ高校生たちが主人公のシリーズもの第3作。第一作は学園ものの体裁をとりながらの、60年代の全共闘運動のはちゃめちゃなパロディ。リアル感なしが最高。バカだよなぁと呆れながらも、今風にいうとリスクペクトがこもっている。二作目ではタッチが変わり、スポ根ハードボイルド。萎れたオヤジがおちこぼれの援助で再生していくファイトストーリー。さて、最新作ではさらに打って変わって、女子高生が大学に巣食う悪に立ち向かうミステリー活劇。一作ごとに趣向をかえていくのが金城一紀。変えるっていいことだと思います。ただ、前二作と並べると今回は物足りなさを感じます。風潮の逆をいく泥臭さ、まっしぐらさは相変わらずです。悪党がステロタイプなのもOKです。ですが、ヒロインにスポットを当てるあまり、おちこぼれ侍らにライトがねぇ……。わさびのように、ぴりっとくるサブストーリーに乏しく、直球ストライク三本勝負って感じ。その他大勢の脇役が光ってこそのゾンビーズものと思っていただけに、ちと残念です。
安藤 梢
評価:B
シリーズ3作目の今回は、「ザ・ゾンビーズ、お嬢様を助けるの巻」といったところである。悪者をやっつけて姫を助ける……、まるでヒーローのようではないか。いつもの落ちこぼれ連中(なんとなく、女には縁遠いイメージだ)が、思いっきりかっこよく見える。テンポよく進むストーリーと、成長していく主人公の姿にわくわくし通しだ。読み終えてこんなにスカッとする小説もめったにない。女だって、パンチひとつでこの世界を壊していけるんだという逞しさにくらっときた。この作品の魅力は、何といっても登場人物がそれぞれ信念を持って動いているところにある。だからこそ、何気ない話し言葉のなかにも強い意志を感じるのである(多少キザなところもあるが)。欲を言えば、もう少し敵の背景を描いてほしかった。悪の象徴のようで分かりやすいのだが少し物足りない。
磯部 智子
評価:A
疾走感のある青春が描かれ読後は爽快感に包まれる。現役の高校生が、この作品を面白いと思うか、全くありえないと思うかは解らない。(いや絶対面白いはず!)でも現在の私が、かつて経験した事も無いような出来事を懐かしみ、羨望をこめて振り返る10代の姿が、時折ドキッとするような台詞とともに描かれている。佳奈子は16歳の女子高生、有名お嬢様進学校に通い、パパは一流商社勤務、ママは優しく物分りがよい。与えられた環境に不満は無く生来の真面目な性格で、引かれたレールの上を平凡に歩く毎日を送っていた。それがある事件から「世の中の仕組み」に疑問を持ち、見て見ぬふりを出来なかったばかりにゾンビーズと共に渦中へと飛び込んでいく。このたたみかけが自然でテンポがよくワクワクする。親や世間が憑依して、あたかも自分で考えたかのように受け入れていたことは一体何だったのか?それがズシンと胸に落ちてくる。「きちんと怒り続ける」ことの大切さと格好よさが上滑りしない痛快作。作中話題になる映画『リトル・ダンサー』を私も好きで「いつか、おまえのジュテ(跳躍)を見せてくれよ」の一言にはホントしびれました。
小嶋 新一
評価:C
タイトルどおりスピード感あふれる一冊。人気シリーズだが、僕はこれが初遭遇。スーパー落ちこぼれアウトロー高校生軍団は、けっこう格好よかったけどね……。
真面目を絵で描いたような女子高生が、家庭教師の女子大生の自殺に直面する。からだの具合が悪いから今日は休みたいの、約束忘れてないからね……との言葉を残して眼の前から消えた先生。その死をしっかり受けとめる暇もなく事件に巻き込まれた彼女を救ったのは、四人の救世主たち。そこから、大学の学祭を牛耳る実行委員長との強烈な闘いが始まる。
巨悪へ立ち向かう若者達という設定は定番ともいえるもの。面白くないとは言わない。いや、実は引きずり込まれるように一気に読み切ってしまったのだ。だが、だが……なんか話が単純過ぎて、これじゃあ張りぼての虎ではないかと。ちょっとチープ過ぎるよな。もちっと深みがないんかなあ。劇画か映画の原作だなあ……って言うと、その通りだって?そいつは、ご同慶の至りです。
三枝 貴代
評価:B-
普通の女子高校生(ただし、お嬢様)の佳奈子は、家庭教師・彩子の自殺が信じられなくて、彼女が殺された証拠を探そうとする。彼女には死の気配がなかったし、不倫で悩んでいた――。
男気があって実行力もある不良男子高校生たちと、純粋で一本気なお嬢様との冒険物語です。普段接点のない者同士が同じ目的で集合して、信じあえる仲間となる。さわやかで、気分の良い青春小説。
しかしシリーズの三作目ということで、こういうキャラクターに頼ったタイプの作品では、前の二作を読んでいない者には入り込みにくく思えました。
結末も、彼女と男の子たちが目的を達成したあと、彼女がそっと去ってゆくままの方が、わたしの好みです。だって人にはそれぞれ守備範囲というものがあって、もちろんその枠を越える瞬間の美しさ勇気は素敵だけども、それも普段は枠を守っているからこそだと思うから。これって、年寄りの感想?
寺岡 理帆
評価:A-
ザ・ゾンビーズシリーズ最新作。金城氏の作品は、マイノリティであるにも関わらず捻くれたり恨みがましかったり、そういう暗い部分がまったくないのが魅力的。重いものを背負っていながら、状況を笑い飛ばし、明るさを失わない。そういう姿勢があるからこそ、作品を大笑いしながら読みつつ、読者の私は襟を正すのだ。
今回のゾンビーズは慕っていた家庭教師の突然の死の真相を知ろうとする女子高生を全面サポート。ちょっと前作の『FLY,DADDY,FLY』と似た構成なんだけれど、やっぱりひどく魅力的な物語なのは、きっとゾンビーズのメンバーが書き割りでないちゃんとした人間たちだからだろう。ゾンビーズと一緒に行動する佳奈子にはっきり言ってジェラシーを感じたけれど(笑)、彼女がちゃんと前を向いて歩ける子だから、つい心から彼女を応援してしまった。それにしても、アギーのママ、なんて魅惑的なんだ(笑)。
福山 亜希
評価:A
真面目で平凡な女子高生だった佳奈子が、信頼していた家庭教師の彩子の自殺の謎を解き明かしながら、活発で行動的な女の子へと変身していく過程を描いた一冊。ザ・ゾンビーズという、高校を停学中の男子高校生グループに偶然助けられたのをきっかけに、彼らとタッグを組んで、陰謀渦巻く大学に侵入し、事件の黒幕に迫っていく。
話のストーリーとしては、ザ・ゾンビーズの、ありえない程に優れた機動力・情報収集能力が、話のリアリティを奪っているようなところはあるにせよ、さわやかな高校生の会話や行動はとてもスピード感があって、読んでいて楽しい。平凡で、どちらかといえば行動力のなかった主人公佳奈子が活発な女の子へと変わっていく様は、葛藤もなにもなくて、少し簡単に成長しすぎている部分もなくはないけど、物語のスピード感がそれを充分補っている。気持ち良くかけぬけるように読み終えることの出来る一冊だった。
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