評価:★★ サブカルの1つの主題「ブルース・リー」。 あの鍛え抜かれた筋々が好みでなく予備知識なしで評伝へ。おなじみの「アチョー!」って「怪鳥音」って言うんだ、くらいの無知ですいません。 著者は映画史から李小龍(ブルース・リー)を紐解いていく。グリフィス『散りゆく花』辺りからスタート。古い! 李小龍はサンフランシスコで生まれ、父の職業の関係から香港映画に赤ん坊デビューを果たした子役だったのだ。香港・ハリウッド、そしてカンフー映画が上映された国で、李小龍について分析し続ける著者の愛(偏愛?)に圧倒されてしまう。例えば、子役時代の香港映画については主人公をチャート図解。そこに「貧窮・孤児」→「富裕・家族」階級的上昇の図式が浮かび上がる。そして有名なカンフー映画についても詳しく分析が行われる。キーワードを拾うと、孤立・女性忌避・ナルシシズム・民族・究極の敵を倒した瞬間に終わる、、、なのかな。渾身の力の入りっぷりに敬意を表したい。カンフー技図解入り。 読後感:ブルース・リーに詳しくなってしまった 。
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