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遠き雪嶺(上下)
【角川文庫】
谷甲州
定価580円(税込)
2005/10
ISBN-4041701023
ISBN-4041701031
>> Amazon.co.jp
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北嶋 美由紀
評価:★★★
立教大山岳部のヒマラヤ、ナンダ・コート初登頂の記録に基づく物語である。登山などしたことのない、まして冬山には縁のない私は最初のうちは記録文のような内容にただへ〜と驚くばかりだった。
昭和11年の話である。当然今のような軽くて暖かい防寒用品も携帯食糧も通信方法もない時代。文献だけが頼りの手さぐり状態からの貧乏登山隊だった。インドまで船で一ヶ月かかり、登頂を目指すにも40日、しかも重い荷物を背負って、雪の中キャンプ間を何度も行き来し、想像するだけで疲れる。さらに高度障害による体調不良と凍傷に悩まされ、天候の変化で大きく左右される命がけの登頂。果たして本当に登頂なるのかと共に緊張する。よく「そこに山があるから」と言うが、作中の隊員たちも「大義名分ではなく、登りたいから、自分のために登る」と言う。処女峰を極めたいというだけのパイオニア・ワーク。それなりの感動はあったが、金もかかれば体もきつい、白一色の山に命がけの冒険をする登山家の気持ちは正直言って今もってよくわからない。登山が好きで詳しい方には臨場感をもって読めると思うが。
久保田 泉
評価:★★★★
こんなに肩に力の入った読書は久しぶりだ。この小説がヒマラヤ処女峰ナンダ・コート初登頂に賭けた、日本遠征隊の実話を基にした話だからだ。ときは昭和11年である。時代も時代だし、遠征の準備だけで想像をはるかに超える大変さだ。資金の調達から始まって、人選や装備を整えるのも一苦労。人間同士ゆえの駆け引きやしがらみによる悲喜こもごももある。人間も物資も資金を少しでも節約するため、はるばる船で運ぶのだ。現地に着いたら、今度は異国でのシェルパの雇用による混乱や困難が待つ。この辺りはインド文化を知る読み物としても、かなりの読み応えがあって面白い。しかし当然圧巻はここからだ。ヒマラヤの厳しさは隊員たちに容赦ない勢いで襲いかかる。猛吹雪、雪崩、凍傷、高山病、思わぬ事態の連続に、読んでる側もページをめくるだけなのにめまいがしてくる。とうとう登頂が成功して私も心底ほっとした。というわけで、読了後は肩ごりごり。疲れますが、実話だけに読み応えは十分。
林 あゆ美
評価:★★★
山岳小説といえば、新田次郎を高校生の時に読みあさって以来。山登りをするわけでもないのに、胸を熱くして読んだのを思い出したが、『遠き雪嶺』は、情熱的山岳ものではなく、ゆっくりと当時を点検するように、ヒマラヤに挑んだ隊員たちが描かれるしみじみものでした。
ドラマチックなヒマラヤ遠征にたどりつくまでの、当たり前ながら長き道のりを、900枚の大作1枚1枚のページを繰るごとに感じます。立教大学山岳部の創設にはじまり、後発の立教がどのようにして注目をあびるようになり、「冬山の王者」とまで呼ばれるようになったか、読んでいる時は地味に思えたそれらの描写も、読み進めるうちに、最初はこうだったのによくぞここまでと、読者である私は見守るひとりになっていました。
資金調達もなんとかしてようやく目指すヒマラヤに向かった時には、私までも、あぁよかったと安堵したのですが、まだまだそこはスタート地点にも満たないことは、ページ数の残りからも予測でき、現地でのポーターとのトラブル、悪天候など、本物の山以外の山をあちこち登らなくてはならないのにひやひやしました。なのでその努力が報われた描写はしみじみとうれしかった!
手島 洋
評価:★★
昭和11年にヒマラヤ初登頂を成功させようとした立教大学山岳部の物語。遠征準備の資金、情報集めに始まり、実際の登頂まで、困難続きの状況に果たして頂上までたどりつくことができるのか。
登山に興味のない者には正直読むのが辛い本でした。山を登っているとき、どんな状態なのか、まったくビジュアルが浮かばないのだ。そして、ずっともち続けてしまった疑問。なぜ人は未踏の地を制覇したがるのか。私は莫大な資金を投入してまで宇宙船を打ち上げる気持ちがまったく理解できない無粋な人間なのだが、同じ疑問をこの登頂にももった。戦争がもう少しで始まろうというときにやらなくてもいいじゃないか、と思ってしまうのだ。確かに、このチャンスを逃したら、次はないという気持ちがあるんでしょうが。
面白かったのは、まだ若くて青い登山隊の大学生たち。固定観念にとらわれない柔軟な考えをもちながらも、自分からは何もできずに無力感に打ちひしがれながらも、自分を納得させようとする彼らの生真面目さはまさに戦前という感じで新鮮でした。
吉田 崇
評価:★★★
『終わりなき索敵』をいつか読みたいと、思い続けて未だ果たせぬ怠惰な僕は、読書道も登山道に似て、長期的展望を持って、これを成す、などと、ま、別にどうでもいいのだが、とにかく気になる著者だったので、喜んで読み始めたのですが、むむ、SFではない、しかも全体に地味、女性のキャラクターがない、登場人物はみんな真面目、どうやら事実をモデルに書かれた山岳小説らしい、むむむ。
とにかく、ヒマラヤに行くまでが少々退屈。実際には資金集めだの広報活動的な事だの大変なのだろうとは思うが、そこは、小説、あっという間に登り始めて頂きたい。もっとも、だからこそ登山中の描写の描写が染み入る様に読み込めて、それまでよそよそしかったキャラ達にしっかり感情移入できたのかもしれない。
良くも悪くも『ドキュメント・ヒマラヤ』(制作NHK)てな感じで、放送料を払ってない僕としては、もうちょっとうさんくささが欲しかった、です。
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