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サルバドールの復活(上下)
【創元推理文庫】
ジェレミー・ドロンフィールド
定価987円(税込)
2005/10
ISBN-4488235077
ISBN-4488235085
>> Amazon.co.jp
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>> Amazon.co.jp
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北嶋 美由紀
評価:★★★★★
ずっと浮遊しなからも最後までひきつけられる。どこへ連れて行かれるのか、どこが着地点なのか、見当もつかぬまま……でも、やめられない。そんな感じで一気に読んでしまった。
今は亡きギタリスト、サルバドールの妻であったリディアの葬儀で幕が開く。リディアの大学時代のルームメイト3人が列席し、7年ぶりに再会、そのうちの2人がサルバドールの母で、異常な雰囲気を漂わせながらもデンと存在する城主の招きを受ける。2人を城に閉じ込めて、このバアサンが何を仕掛け、何が目的なのかがよくわからないまま物語は進む。現在と過去の記述、日記、作中作や挿話、果たして本筋と関係があるのか判断しかねるものが次々顔を出す。中には思わず笑ってしまうものもあって、個別にも楽しめる。ゴシック+現代+青春+ゴースト+α=本書。やっとたどり着いた結末の最後のオチはさほど目新しいものではないが、かなり読み応えあり。特に、登場人物が執事に至るまで、ゆがんで、いわくありげだし、タイトルの意味も二重、三重にあり、感動といったものは皆無だが、おもしろさは満載である。
久保田 泉
評価:★★
上下巻合わせて800ページ近くもある長編小説。典型的ともいえる、やや硬い翻訳調の文章を一生懸命?読みました。今月もまた、仕方がない、というフレーズが頭をぐるぐる回る…。こういう場合、解説も謙虚にていねいに読みます。期待を満たしてさらにおつりが来るほどの傑作とある。ふーん。物語は名ギタリスト故サルバドールの未亡人リディアが不自然な転落死をとげ、彼女の大学時代の友人三人が葬儀に集まる場面で始まる。三人のうち、なぜかベスとオードリーがサルバドールの母に招かれる。ベスの部屋は亡きリディアの部屋だった。母親がこの二人を引きとめる謎は、最後に明らかになる。これは確かにこの作品の最大の見せ場だと思うが、どうやらこの小説の魅力は全体がゴシック・ロマンス(初耳の単語です)の見事なパロディになっていることらしい。解説を読んでも、セントエルモスファイアー以外はちんぷんかんぷんの私には語る資格はないようです。散々時間をかけ読んで、この書評。仕方がない。
林 あゆ美
評価:★★★★★
腰をすえてじっくりと、誰にもじゃまされない時間に堪能して欲しいミステリ。
流れるようにろうろうと語られる冒頭にひきこまれたら、あとは物語に身をまかせるだけでいい。ささやくような声がページから聞こえてくるように、密やかに語られる物語の舞台は、サルバドールの城。そこに集っている、いや誘いをうけたのは、サルバドールの妻が大学時代、一緒に暮らしていたルームメイト達だ。時が止まったかのような堅牢な城の中で、サルバドールの母であり、城の主人でもあるジュヌヴィエーヴ・ド・ラ・シマルドがすべてを仕切っている。物語は過去、現在を日記や思い出からゆきつもどりつしながら、螺旋階段をのぼるように、クライマックスにたどりつく。
このクライマックス、あまりにも意表をつくもので夜中にひとり読んでいた私はうそ!と声をもらしたほど。思わずそこだけ何度か読み返してしまったのだが、突飛なようでいて、物語のゴシックさに妙になじんでいる。読後はなんとも形容しがたい充実感があった。
手島 洋
評価:★★★★
大学時代の同級生だった4人の女性たち。そのひとりはギターリストでド・ラ・シマルド家の跡取りのサルバドールと結婚する。その後、彼女たちは音信不通状態だったが、サルバドールと結婚したリディアの葬儀のために再会する。ド・ラ・シマルド家に泊まった彼女たちは不可解な出来事に巻き込まれていく。
こう粗筋を説明すると、それ程複雑な話には思えないが、過去のさまざまな時間と現在、さまざまな場所、エピソードが交錯し、話がどの方向に進もうとしているのか分からなくなる。その混沌とした物語を楽しめるかどうかが、この本を面白いと思うかどうかの鍵になるでしょう。
しかし、その一方で、物足りなさも感じました。最初にフランク・ザッパの「ジョーのガレージ」の引用を置き、前半のストーリーで、ザッパの「音楽について書くなんて、建築について踊るみたいなものだ」という言葉を登場人物に言わせているからには、この物語全体がひとつの音楽理論といえる作品になっているに違いない、と興奮しつつ読んだのに、そこまでのものではなかったからです。混沌としてはいるけど、狂気や言葉を超えた何か、というのはない、まっとうすぎる作品なのです。
山田 絵理
評価:★★★
大学時代、一つ屋根の下で暮らした4人の女性。そのうちの一人で、若き天才ギタリストのサルバドールと結ばれたリディアが突然亡くなった。彼女の葬儀に集まり、久々に再会を果たしたルームメイト達。サルバドールの母は彼女らを住まいである古城に招く。やがて不可思議な出来事が起こり始める……
古くいかめしい城、歴史ある由緒正しい家柄、威厳に満ちたサルバドールの母、従順な執事という重々しい舞台役者をそろえ、そこに4人の女性の過去が絡み合い、ストーリーは現在と過去を行きつ戻りつしつつ、クライマックスへとむかってゆく。わたしはドキドキしつつ、映画を見るような思いで読んでいたのだが……。うーん、このB級映画のようなラストをどういったらいいのか。ツッコミ満載の解説を読んだら、ますます混乱。作者は大真面目に結末を考えたのか、はたまたおもしろがってこんな結末にしたんだか。でも中盤の、個性あふれた4人の女性の過去のお話はすごく面白かったです。
吉田 崇
評価:★★★★
今月はナンバー1がもう一作。本作品も絶対のオススメです。
毎度毎度の不勉強、著者の作品これが初めてなのですが、『飛蝗の農場』も読みたい本リストに書き加える事になりました。読書してるぜって感じになる一冊です。
出だしは何だか読み辛く、あんまり期待もしなかったのですが、ストーリーが進み、自分の頭の中に視覚的イメージが起こせる様になると、これが実に面白い(僕はアダムス・ファミリーのイメージを借用しました)。丁寧に上品に描かれたコメディです。
フランク・ザッパ(名前しか知らないのだけれど)の名前が出てきて、そのバンドでギターを弾いていたという設定から、おお、スティーヴ・ヴァイなのかと見当はずれなところで喜び、主人公のベスには「君はそんな風でいいのか?」と説教をかまし、一体どんな銀の××(別に伏せなくてもいいのかもしれないが伏せる)なのかと想像し、今現在でもじんわりと面白さの余韻を感じています。
しかし、解説の人の文章は冷静すぎて、ちょっとテンション落とします、念のため。本文を読み終えてから、目を通しましょう。
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