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チーム・バチスタの栄光
海堂 尊
【宝島社】
定価1680円(税込)
2006年1月
ISBN-4796650792
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
島田 美里
評価:★★★★★
ジャンル分けするのが、もったいない作品だ。大病院の群像劇、お茶目な神経内科医のコメディー、そして医学ミステリーと、形容の方法を挙げればきりがない。
舞台は、心臓のバチスタ手術で優秀な成績を誇る外科チームを有する大学病院。不定愁訴外来の医師・田口が、外科チームの引き起こした術中死を調査するというシリアスな設定だ。それにしても、よくこんなに笑いを取れるなと感心する。何だか、仁王立ちしていて読書しているところに、後ろからひざをカクンとやられたみたいな気持ちになった。真面目な側面を持ちつつ笑わせるとは、なんというバランス感覚!
中盤から、厚生労働省の役人・白鳥とタッグを組むのだが、この男がまた強烈。心理学を巧みに用いて、関係者をヒアリングする様子は、法廷で大げさに立ち回る辣腕弁護士のようだ。シリーズもののドラマに出演して、主役を完全に食ってしまう超大物ゲストを連想させるくらい、脇役にも華がある。この作品には、医療現場の実状、心理学、癒し、笑い、いろんなカードがそろっている。これぞ、小説におけるロイヤルストレートフラッシュだ!
松本 かおり
評価:★★★★
米国帰りの超エリート、心臓移植の権威・桐生に、現在ハマっている韓国ドラマ『ドクターズ』のスヒョンの姿が重なって困った。彼も米国仕込みの天才的手腕を誇る外科医。物語そのものは全然違うが、病院の怪しげな裏事情や関係者のしがらみなど共通点も多い。やはり病院は、小説やドラマの格好の舞台、ネタの宝庫なのだなあ、とつくづく思う。
さて本書、オチそのものは「やっぱり……」という程度で、さほどインパクトなし。しかし、患者の術中死の真相を追う神経内科万年講師・田口と厚生省役人・「論理怪獣」白鳥の凸凹コンビぶりはかなり笑える。白鳥が伝授する「フェーズ極意」もムチャクチャなようで一理ある。しかも、普通ならジミな脇役のまま退場してもおかしくない60歳過ぎの女性看護師を、終盤でいきなり「にまっ」と笑わせる恐るべき伏線。多数の登場人物をむらなくフォローする役者使いの巧さに脱帽だ。読後感も良好、さわやかな余韻が味わえる。
佐久間 素子
評価:★★★★★
心臓手術の権威、チーム・バチスタに、原因不明の術死が相次ぎ、万年講師の田口が内部調査を命じられる。医療事故か、はたまた殺人なのか?
このミス大賞受賞作。こういった冠をもつ作品の常として、大げさなパブがうたれているので、てっきり誇大広告かと思ったら、ホントにおもしろかった。疑ってごめんなさい。謎の回答が今ひとつパンチに欠けるような気もするのだが、それを補ってありあまるパワーが炸裂。謎の提示や調査過程の魅力、個性的なキャラクター、権謀術数のうずまく病院内政治、楽しさてんこもりのエンターテイメントをご堪能あれ。笑いの要素が随所にちりばめられているのが、個人的には高ポイント。超変人・白鳥で大きく笑いをとっておき、他にもきっちりコミカルな脇役を配しつつ、反面、調査対象のチーム・バチスタの面々はシリアスに、という具合のバランスが絶妙なのだ。加えて、昼行灯の如き田口の魅力的なこと! このキャラたちが出てくるなら、ミステリじゃなくても読みたいなあ。
延命 ゆり子
評価:★★★★
アメリカ帰りの天才外科医桐生恭一が率いるチーム・バチスタ。心臓外科手術成功率100パーセントを誇るエリート集団が、三例立て続けに失敗。三例の術死は偶然か、医療事故か、故意によるものなのか。なぜか万年窓際族の神経内科の田口に白羽の矢が立ち、彼は内部監査に乗り出してゆく。完璧に見えたチーム・バチスタも、聞き取り調査を進めるうちに裏の顔を見せ始めて……。
後半、厚生労働省から派遣されたという監査役白鳥のキャラが炸裂! 毒舌で相手をイラつかせ、場をメチャクチャにしながらも事の真相をつかんでいく。どこへ着地するのか皆目見当もつかないスリルもあるが、飛び道具のような白鳥のキャラにこころもち引く。
それよりも見どころはズバリ、リアルな医療現場の描写でしょう! 臨床よりも研究を重視する大学病院の体質、医療従事者の過酷な労働、ウワサへの立ち回り方が未来を左右する狭い世界。医学の専門用語が飛び交い、医療の裏側を覗くような臨場感にワクワク。手術室での張り詰めた緊張感にドキドキ。リアル・医療現場24時。堪能しました。
新冨 麻衣子
評価:★★★★
これはね、間違いなく「買い」ですよ。ここ最近読んだミステリの中でも一番面白かった。医療ミスの有無をあばくミステリなのだが、圧倒的なリアリティーと変人キャラのインパクトがぐいぐい迫ってくる。さらに大学病院ならではの出世争い、駆け巡る「ウワサ」……、そんな泥臭い人間ドラマも生き生きと軽快に描かれる。医療の専門的な話もバンバン出てくるのだけど、素人にも読みやすく親切な描き方をしてあると思う。
そして何よりキャラが最高! 目立ちすぎるくらいなのが、物語中盤から登場してくる探偵訳の白鳥。厚生労働省から内密に派遣された役人でありいわゆる天才タイプの男なのだが、とにかく非常識で笑わせてくれる。そんな強烈キャラに隠れそうになってるが、主人公である万年講師・田口もトボケたキレものだし、老獪な病院長、何故か隠れた政治力を持つ熟練看護士、ウワサ好きな若手医師など、好キャラが揃ってて楽しいことこの上ない。本作では名前しか出てこないが、白鳥の本来のパートナーであるらしい「氷姫」の存在も気になるし。ここは責任を取ってぜひシリーズ化を!
細野 淳
評価:★★★★★
バチスタ……何だかカッコいい名前だが、実際には心臓手術の一つの方法をさす言葉。その手術を専門に実施する部隊が、チーム・バチスタなのだ。
かなり高度な外科手術であるため、このようなチームを組める場所といえば、大学病院のような、かなり高度な医療機関に限定されてくる。そして、そのような場所といえば、「白い巨塔」のような病院長を頂点とした、厳然としたヒエラルキーがあるような官僚社会が想像できる。
本書の舞台はまさにそのような場所。でも主人公はそのようなシステムからはみ出した、出世海道とはからきし縁の無い、窓際族のような人物。その人物が、「俺」という一人称で話を進めていく。病院が舞台の小説ではありながら、世間ずれしたエリートっぽさがないのが魅力だ。
そんな主人公が、病院の花形部署のチーム・バチスタの連続術中死の全貌を明らかにする、というのが本書の展開。途中、謎めいた厚生労働省の役人が突如出てくる。この人物がまた、エリート公務員とはかけ離れた、何だか訳のわからない人物。そんな二人が、ペアを組んで、事件の真相解明に乗りだす。純粋な謎解き小説として読んだら、ストーリーには、結構滅茶苦茶な部分があるかもしれない。でも、この二人のキャラが、そんな小さなことは吹き飛ばしてしまう。読んだ後の爽快感が、何とも言えず心地よかった。
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