あなたは「カリスマ性」で泣くか、それとも笑うか~『カリスマ入門』

カリスマ入門
『カリスマ入門』
古屋雄作
太田出版
1,365円(税込)
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 顔がよい。優しい。人脈が広い。物知り。面白い。行動力がある。肝が据わっている...。人には様々な魅力がありますが、「カリスマ」ほど力を持つものはありません。

 具体性がある能力というものは、努力次第で獲得可能であり、どこかで「頑張れば自分にもできる」と思えるもの。しかし、「カリスマ」という能力は違います。なによりも「実体不明」という決定的な違いが...。何だかよくわからないけども惹きつけられるといった力が「カリスマ」。相手がどんなに具体的能力で勝っていても、すべてをひっくり返し、無条件に勝利してしまうのが「カリスマ」の強みです。見た目、性格、相性、どう考えても自分が勝っているのに、「何となく」という理由でライバルに意中の人を取られてしまった経験はありませんか?

 これがどれだけ恐ろしく、理不尽なことかは、努力家である人ほど痛感しているのではないでしょうか。

 「カリスマ性を獲得することができる」と断言するのが、この本『カリスマ入門』の役目。非常に具体的かつシンプルなテクニックの積み重ねで、甚大な量の「カリスマ」を帯びることになります。

 早速ページをめくってみるとこうありました。

 「今日の空、ヤバくない?」

 街中を歩いている時など何気ない瞬間に空を見てこう発することで、ピュアな精神性や人としての深みを印象つけることができるそう。特に男性の場合、木村拓哉をイメージしつつ、振り向きざまに幾分あどけない無邪気な表情で発言すると、女性は胸がきゅんとなる可能性が高く、「カリスマ」もアップする、らしい...。

 ちなみに、この本に出てくるカリスマは押尾学、石井竜也、おちまさと、西野亮廣(キングコング)など。 筆者はちょっと悪意をもって彼らを紹介しているような気がしないでもありませんが、「カリスマ性がアップするポージング」 集は傑作です。

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