友人に恵まれる人はどんな人?~『それでも「人と会おうよ」』

それでも「人と会おうよ」 (新講社ワイド新書)
『それでも「人と会おうよ」 (新講社ワイド新書)』
横澤 彪
新講社
900円(税込)
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 友人に恵まれている人とは、どんな人なんだろう。元フジテレビのプロデューサーで、「オレたちひょうきん族」「笑っていいとも!」などの人気バラエティ番組を数多く手がけてきた横澤彪(よこざわたけし)氏は、テレビ業界でたくさんのユニークな人と出会い、一緒に仕事をしてきた、いわば「人と会う」ことの専門家。そんな横澤氏が考える友人に恵まれている人とは、「自分の仕事や生活を大切にしている」人らしい。

 「自分の仕事や生活を大切にしている」人は、やるべきことをちゃんとやって遊ぶ時は遊ぶ。惰性に流されることがなく、仲間内の付き合いをだらだらと続けたり、席を立とうとする人間を無理に引き止めたり、他人の生活を掻き乱したりはしない。誰と会うときでも、退くときはすっと退く。どんな人間関係にも、べったりとした空気を持ち込まないように心がける。「生きるバランスを崩しては良い友人に恵まれるわけがない」と横澤氏。

 また、仕事にも生活にも充実感を持っている人は、無理に人と会わなくても楽しく生きていると指摘する。退屈しのぎや、憂さ晴らしのために他人と会ったりはしない。人と会うときは、自分の楽しさをうんと膨らませて、相手もその楽しさのなかに呼び入れたくなったとき。「何かいいことでもあったのか」と思うくらい楽しそうで、その楽しさをおすそ分けするものだと。

 世の中には「退屈しのぎや憂さ晴らしのために友人を呼び出す」人の方が多いかもしれない。もし、「自分もそうかも...」と思った人には横澤氏の著書『それでも「人と会おうよ」』をおすすめしたい。手にとって損はない一冊だ。

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