二股をカミングアウトされた時、あなたはどうする? ~『人のオトコを奪(と)る方法』

人のオトコを奪る方法 ~自己責任恋愛論~ (だいわ文庫)
『人のオトコを奪る方法 ~自己責任恋愛論~ (だいわ文庫)』
島田 佳奈
大和書房
580円(税込)
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 付き合うことになったオトコに、別な彼女や妻がいた――。誰もがわかった瞬間にグーで殴ってしまいたくなる気分になるでしょう。

 しかし、ちょっと待ってください。そのような事実をあなたに「言わなかった」のは、実は「言えなかった」のではないでしょうか。つまり"あたしとこれから付き合いたいから"と考えることはできないでしょうか。逆の立場で考えてみると、自分が不利になることを言わない裏には「嫌われたくない」「あわよくばもっと仲良くなりたい」という下心があるからでは......。 
 
 だから、グーで殴るのは少し待って、こう言うのです。

 「もう引き返せない。あなたのことを愛してしまったから」

 そして、目頭に涙をためて、彼の目をまっすぐ見ましょう。オトコが後ろめたさを持てばこっちのもの。いつか愛するオトコを自分のものだけにしたいと思うならば、あくまで「彼女候補」の立場を崩さないことです。そのためにも、割り切れないあなたの気持ちは、彼の負担にならない程度に匂わせておきましょう。

 知ってしまったからこそ芽生える"共犯者意識"は、恋における極上のスパイスに変わります。罪を重ねる恋は、甘くて苦い。スリルすら楽しく、切なさすら気持ちいい快楽のようなもの。「賢く流される」ということが、好きなオトコを奪うための大切なテクニックなのです。

 恋愛には実にさまざまなカタチがあります。皆に祝福される恋だから幸せというわけではありませんし、人の道にはずれる恋だからといって、不幸になるとも限りません。そして、いつの世も、不倫、略奪愛や三角関係といったインモラルな恋愛に陥ってしまうカップルは少なくありません。当事者が思い悩んでしまうことも、時代に関係なく共通です。他人のことになると「バカだなー」と批判していたくせに、いざ自分が当事者になると、他人を反面教師にできないのが恋愛のオモシロイところ。

 しかし、そういった浮気や略奪について、「された側」に対するアドバイスはたくさんあっても、「してしまった側」特有の迷いや悩みに対する恋愛本は見当たりません。もし、今そういった悩みを抱えている人には、恋愛テクニックに長けた島田佳奈さんの著書『人のオトコを奪る方法』がおすすめです。きっと、あなたにとってのバイブルになるはずです。

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