女性のグチに正論は必要ない?~『なぜ女はそのひと言に傷つくのか 』

なぜ女はそのひと言に傷つくのか
『なぜ女はそのひと言に傷つくのか』
樋口 裕一
幻冬舎
1,000円(税込)
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 男性と女性は根本的に異なる。そのために男性にとって当然なことも、女性には通用しないことがある。しかし、多くの男性がその違いを理解していないために、女性を平気で傷つけ、相手が怒ってもその理由がわからず、恋人を失い、妻の心を冷えさせ、女性の上司や同僚、部下の心をとらえられずにいる。

 たとえば、このような覚えはないだろうか?

 その日にあったイラだちを恋人である男性にぶつける女性は少なくない。「感じの悪いレストランなの、料理が出るまでにすごく待たされたのに、お詫びの一言もない。もうあの店には二度といかない」「うちの課長はとぼけているの。私が何度も詳しく説明しているのに、ちっともわかってくれないの」などなど、あれこれグチり、誰かをやり玉にあげる。

 聞いている男性にとっては、「それは、君にも問題があるんじゃないか」と言いたくなるケースも多い。そこで「土曜日に予約もせずに人気のレストランに飛び込めば、そりゃあ待たされるのも仕方ないよ」「君の説明が下手なんじゃないのか? 俺に話しているときも、君の説明でわからないことがよくあるよ」などと、諭すような発言をすることになる。

 男性としては社会常識や正論を説いているつもりだが、これは女性には効果がない。それどころか、女性をますます感情的にさせてしまう。「君にも問題がある」と言われた女性はムキになり、「向こうの味方をするつもり?」「私が全部悪いとでも言うつもり?」と、怒りを男性に向けることになる。こうなれば、何を弁明しても収拾がつかなくなる。

 この場合、女性が求めているのは「共感」なのだ。女性のグチは何かを解決したいのではなく、誰かと感情を共有することで、安心を得たり、ストレスを発散するためだったり。こんなときは、ただ黙って聞き役に回るのが賢明。そうすれば、女性の鬱屈した気持ちは晴れ、話を聞いてくれた人を「いい人」「頼りになる人」「本当の私をわかってくれる人」と評価するようになるのだから。

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