「大人買い」端末が登場? "老舗"電子書籍サイトが新タブレットにサービス提供開始

 業界最大級のマンガ作品を有する電子書籍販売サイト「eBookJapan(イーブックジャパン)」が、3月23日に発売されたASUS の新タブレット「ASUS MeMO Pad ME172V」に、同日コンテンツサービスを開始しました。

 同サイトの創業者は、小学館で『週刊ポスト』編集長も務めた鈴木雄介氏。2000年12月からコンテンツ提供をスタートした"老舗"で、その特徴はマンガの品ぞろえが業界最大級であるところ。約10万冊の提供作品のうち、6万5千冊がマンガだそうです。

 同サイトのユーザーは「全巻まとめ買い」などの"大人買い"をすることも多く、今回はタブレット本体とマンガ全巻とのセット販売も。たとえば、手塚治虫全集セット(全400巻)、島耕作シリーズセット(全73巻)、ガラスの仮面セット(1~46巻)、のだめカンタービレセット(全25巻)なども用意されています。ちなみに、手塚治虫全集セットは40,225円の割引が適用され、103,050円。かなりグレードの高い大人買いになりますが、ファンにとってはお得なセットと言えるでしょう。

 3月24日発表の『電子書籍アワード2013』では、『宇宙兄弟』(講談社・小山宙哉著)が大賞を受賞しました。以下、2位『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社・荒木飛呂彦著)、3位『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン・ヤマザキマリ著)とコミックが上位を独占。総合ランキング上位50のうち、34作品がマンガという結果になり、電子書籍とマンガの相性のよさが証明されたと形となりました。

 今回発売となった7インチAndroidタブレットには、イーブックジャパンで使える「ebook図書券」3150円分がつき、『F-エフ-』『ダッシュ勝平』でおなじみの漫画家・六田登氏がヘミングウェイの名作『老人と海』を描き下ろしたフルカラー作品が無料でダウンロードできる特典もついています。

 今年5月頃には「電子書籍に関する世界初の取り組み」も発表、発売される予定。老舗の挑戦は続くようです。

関連URL
eBookJapan:http://www.ebookjapan.jp/ebj/

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