ビートたけしが批判する「フェイスブック芸人」とは?

ヒンシュクの達人 (小学館新書)
『ヒンシュクの達人 (小学館新書)』
ビートたけし
小学館
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スキャンダル真っ只中のタレントがする映画試写会。メーカーの発表会で披露される、商品とはまったく関係ないモデルの私生活。ワイドショーや情報番組では、このような光景をよく目にします。

このような場に登場し、自らのプライベートを切り売りするタレントを斬っているのが、芸能界の御意見番・ビートたけしさん。自著『ヒンシュクの達人』で、「自分の私生活について答えたり、他人のスキャンダルについてテキトーな感想を述べるだけで食いつないでいるヤツラだよ」と前置きしたうえで、彼らを「フェイスブック芸人」と揶揄しています。

「フェイスブックってのは、知り合いのプライベートを覗いている人に対して、その情報の脇にある広告(バナー)を見せることで儲けるってシステムだろ。タレントを試写会に呼んでプライベートを語らせて、その脇に映画やDVD 、イベントのポスターを置いて宣伝するっていう手法は、それと全く同じに見えるんだよな」(本文より)

実体のある仕事をしていないのにも関わらず、ニュース価値があるというだけで、表舞台に出るタレントが増えていること。そして、そのようなタレントを重宝したがるテレビ局。その図式に大きな疑問を感じているというたけしさん。

「『ネットで自己アピール』なんてウソに騙されるな」などと、最近のインターネット事情についても言及しています。ネットの炎上や批判についてなど、もやもやを抱えている人も、痛快なたけし節にのって、スッキリしてみてはいかがでしょうか。

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