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王狼たちの戦旗(上・下)
【早川書房】
ジョージ・R・R・マーティン
定価 各2,940円(税込)
2004/11
ISBN-4152085975
ISBN-4152085983
(上)
(下)
磯部 智子
評価:AA
面白いぞぉ〜〜〜本当に面白くて背後の「血塗られた教訓」を忘れてしまいそうになる。七王国は、近親姦、裏切り、王殺し、古のギリシヤの神々と同じぐらい華々しく節操がなく、そのうえ子沢山で、さらに結婚で縁戚関係にある。その半端じゃない登場人物たちが王権をめぐって陰謀を企て争いあうのだ。又、語り手が次々と入れ代わり視点が交代するのだから誰に肩入れしていいのか判らなくなってしまう。それほど登場人物ひとりひとりがキッチリと一筋縄ではいかない複雑な魅力溢れる人物として描きこまれている。今回の課題本は『氷と炎の歌2』で1の『七王国の玉座』が未読だった私はひたすら4冊読み続ける特典に打ち震えた。たしかに1の終わり方じゃ身悶える、既読の方はよくぞ2年間も待ったなぁと感心していたら、王狼のラストも…お願い、早く3を翻訳してと涙がチョチョギレそうになった。YA本のような装丁は読者層を広げているやら逆やら不明ながら面白さは本物。未読の方は是非ご一緒にこの壮大かつ緻密な群像劇にどっぷり浸りましょう。
三枝 貴代
評価:B-
マイスターはドイツ語、コンクラーベはイタリア語、ここはどこ? でも、剣と魔法とド〜ラ〜ゴ〜ン♪なファンタジーは、全部イギリスということにしておけば大丈夫。これ、わたくしがファンタジーを読むときの経験則です。実際、舞台の地形は南北に長くて東西が海、お城は石造り、女性にも相続権があって、トーナメント(乗馬槍試合)なんかやっていたりして、あまりの予想通りさにびっくりしたり……。ついでに時代は、火器がない場合は薔薇戦争の頃とでも思っておくとOKだっ。
さて。登場人物一覧は巻末にありますが、それが延々40ページもあって、のけぞります。この人数を果たして自分は把握しきれるのか。不安に震えつつページを開くと、その膨大な登場人物全員が、性格でも、外見でも、いちいちキャラが立っているのにおどろきます。目の前にその人がいるかのよう。おもしろいです。講談みたいで。
でもこれ、シリーズの第2部なので、第1部から読み出した方が良いです。どう考えても。どうしても第2部から読みたい方は、巻末の解説を読んで状況を把握しておかないと、もーう、なにがなんだか。
寺岡 理帆
評価:A
とにかく読み応えは抜群。2段組上下巻という厚さのなかに不必要な内容はほとんど皆無。次々と出てくる地名・人名にはかなり苦労させられるけれど、その苦労が報われることは確実。たくさんの登場人物の視点から多角的にひとつの世界が浮かび上がってくる様は読んでいて背筋がゾクゾクする。
ファンタジーにしてSFにして戦国小説。4人の王が立ち、諸侯入り乱れての混乱する七王国、北からじわじわとにじり寄る得体の知れない驚異、南で王座奪還のために力を蓄えるドラゴンの末裔の女王。くーっ、これで面白くないわけがない。いったい先はどうなるの!?
ただ、この話はこれ1作で完結しているわけではなく、これはシリーズ物の第2作。1作目の『七王国の玉座(上・下)』を読んでいないと、話が全く見えないはず。しかも、まだまだいいところで「続く」の状態なのだ。はやく3作目が読みたい〜!!