正しいウォーキングは「胴体を使う」~『からだが変わる体幹ウォーキング』

からだが変わる体幹ウォーキング (平凡社新書 466)
『からだが変わる体幹ウォーキング (平凡社新書 466)』
金 哲彦
平凡社
756円(税込)
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 国内最大規模のマラソン大会として、トップランナーと市民ランナーが健脚ぶりを競う「東京マラソン」。2007年にはじまったこの大会、約3万人という参加者の数もさることながら、申込者の数が初回は10万人弱、第2回が15.6万人、第3回ではなんと26万人を超えたそう。まさに健康志向の現代を象徴する数字ですが、実はさらに大きなブームの輪が広がっている健康法があります。それが「ウォーキング」です。

 ウォーキングが人気の理由として、ランニングに比べて負荷が少ないことがあげられます。着地衝撃でみてもウォーキングは体重を少し越えるくらいの負荷ですが、ランニングはその3~4倍程度にもなるといわれています。心臓や肺に対する負荷もランニングの方が大きいことは言うまでもありません。

 ところで、正しいウォーキングの方法って知っていますか? 姿勢が悪く、フォームが自己流で体の一部に負担がかかるような歩き方をしていると、ウォーキングとはいえ腰や膝、足首を痛めてしまうそうです。正しい歩き方の基本は、腕や脚に頼るのではなく「体幹」を使うことが大切。体幹とは体の胴体部分のことで、ここには歩いたり走ったりする時にポイントとなる背中、お腹、お尻などの筋肉、骨盤があります。これらの筋肉は腕や脚の筋肉に比べてとても大きく、その分大きな力を生み出すパワーをもっています。よって体幹をうまく使えればラクに大きな運動量をこなすことができるのです。

 「健康的にやせたい」「メタボ体質から脱却したい」「体のコリなどの不調を解消したい」など様々な目的があると思いますが、ウォーキングはすぐに効果が現れるものではありません。それゆえに普段から正しい歩き方を習慣化することが大切のようです。

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