ダサいものを身にまとう方がモテる?~『モードとエロスと資本』

モードとエロスと資本 (集英社新書)
『モードとエロスと資本 (集英社新書)』
中野 香織
集英社
714円(税込)
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 ファッション誌で取り上げられるモテ服特集。一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。そこには、年下ならこんな服、サラリーマンならこんな服、体育会系ならこんな服、とかなり具体的に「モテる洋服」が取り上げられています。

 しかし、女性が案外困るのがバッグ。女性にとってバッグは、その人となりを伝える大切なポイント。安価なものから、高価なブランドものまで様々ある中で、大抵の女性は出会いの場にはブランドのものを持っていけば「間違いない」と考えていることでしょう。

 しかし、もし玉の輿を射止めたいのなら安価なバッグを持っていくことをお勧めします。しかも擦り切れていれば尚更玉の輿ゲット率はぐんと上がるかもしれないのです。

 『モードとエロスと資本』の著者中野香織さんによると、お見合いパーティーで擦り切れたバッグを持っていたことで、セレブ男子の目に留まり、見事玉の輿を射止めた女性がいたというエピソードを取り上げ、「洗練されたモードは無関係、むしろ邪魔になっているのである」とモテるファッションについて話しています。

 その女性が狙って擦り切れたバッグを持っていたかはわかりませんが、ファッションレベルを下げても、贅沢しない女性を演出することはこの経済状況が厳しい時代において、「モテる女」への近道らしいのです。

 男性にモテるためにダサいものを身にまとう、そんな女性の姿は同性から見たらカッコ悪いかもしれません。しかし、一度ダサい格好をすることで将来安泰の道を歩めるのなら、背に腹は代えられないというもの。

 あなたも擦り切れたバッグで出会いの場に参加してみてはいかがでしょうか。「大切な場に擦り切れたバッグで来るなんて」と引かれる可能性も十分あり得る気もしますが...。

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