村上龍氏が電子書籍の新会社「G2010」設立―著者印税は40%を予定

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 芥川賞受賞作「限りなく透明に近いブルー」などで知られる作家の村上龍氏と、デジタルコンテンツ制作会社の株式会社グリオは11月4日、電子書籍の制作・販売を行う新会社「株式会社G2010」を共同で設立すると発表した。

 グリオは今年7月、紙の本に先駆けiPad用アプリとして村上氏の「歌うクジラ」を手がけ話題に。「G2010」の資本金は1000万。村上氏とグリオが折半で出資する。

 「G2010」では村上氏の「歌うクジラ」のほか、デビュー当時の手書き原稿を収録した「限りなく透明に近いブルー」、1987年から続くエッセイシリーズ「すべての男は消耗品である」を配信。村上氏の作品以外にも、よしもとばなな氏が電子書籍のために書き下ろしたエッセイ集「Banakobanashi/ばなこばなし」、瀬戸内寂聴氏の未発表の小説(タイトル未定)が現在の予定として挙げられている。坂本龍一氏が書き下ろした音楽やアートワークを加えて配信した「歌うクジラ」のように、電子書籍ならではのコンテンツ展開をしていくという。

 著者印税に関しては、開発費を回収した後、売上げの約40%を作者に配分する。出版社との関係も維持し、電子書籍として配信した新作を、出版社が紙の書籍として出すことも検討しているとのこと。

 また、同社が手掛ける電子書籍は、iPad/iPhone向けアプリとしての販売や、NTTドコモの「電子書籍トライアルサービス」への提供を予定。今後1年間で約20点の販売、1億円の売上を目指すとしている。

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