「愛する人は去らん」(愛=サラン)~『ますだ式ダジャレで覚える韓国語』
- 『ますだ式ダジャレで覚える韓国語』
- 増田 英彦
- 学習研究社
- 1,000円(税込)
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漫才師・ますだおかだの増田英彦氏は、韓流映画にハマったことから韓国語に興味をもち、縁あってNHK『テレビでハングル講座』(2009年度)に出演することになりました。その番組で披露していた"韓国語をダジャレにして覚える方法"が視聴者にウケ、一冊の本としてまとめられることに。本人曰く「調子に乗ってドンドンつくっているうちに」、544コの韓国語と日本語の語呂合わせが完成しました。
「あなた、単身赴任して」(あなた=タンシン)
「私たちはウリふたつ」(私たち=ウリ)
「食堂でメシ食ったん?」(食堂=シクタン)
「愛する人は去らん」(愛=サラン)
見事に言葉と意味が自然に流れています。これには韓国人も「なるほど」と感心しているそうです。
次は固有名詞を使ったシリーズ。
「好きです! ジョアええよ!」(好きです=チョアヘヨ)
「来る? 織田裕二がぁ、来たぁ~!」(来る=オダ)
「ごめんなさい! 宮根(誠司)よ」(ごめんなさい=ミアネヨ)
ほかには、名ぜりふをアレンジして。「立つんでしょう? ジョー!」(~でしょう?=~ジョ?)
ふたつの言い方がある単語もひとつの語呂合わせで。「『はい』とは言えねぇ」(はい=イェー・ネー)
勢いで覚えるのは、こんな単語。「昼なっ!」(昼=ナッ)
語呂合わせの基本、エロ系。「(エロ小説を)読むと、イクッ!」(読む=イクッタ)
「僕もまだうわべトークくらいしか話せません」という増田氏ですが、外国語大学で英語を専攻した経験から、自分なりの外国語へのアプローチ法を持っている模様。話すことを目的に外国語を学ぶ場合、まずは単語を覚えてつなげてみる。発音や文法を間違えても、それは次のステップで学ぶとわりきって考える。そして、「伝えたいことの60%が言えれば、あとの40%は相手が"理解しよう"と努力してくれますねん。合わせて100%。これこそがコミュニケーション! 国際交流でっせ!」とのこと。
"笑える"語学本であると同時に、こんな増田氏の考え方にも共感できる語学の指南書となっています。