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4月27日(月)

どくろ杯 (中公文庫)
『どくろ杯 (中公文庫)』
金子 光晴
中央公論新社
782円(税込)
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ゼロの王国
『ゼロの王国』
鹿島田 真希
講談社
2,940円(税込)
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男と点と線
『男と点と線』
山崎 ナオコーラ
新潮社
1,404円(税込)
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 世間では週末より休みでゴールデンウィーク16連休なんて会社があるそうだが、本当だろうか。嘘だと言って欲しい。しかもそういう会社の人がテレビに出て「勉強をする」とか「アルバイトをする」と発言していたが、それでは夢がなさ過ぎる。ヨーロッパに行って、サッカーを5試合見るとか言って欲しい。

 いつかそういう人生を送るために、私は今日も働いているのだから。

 通勤読書は『どくろ杯』金子光晴(中央公論新社)。
 高野秀行さんとお会いした時に話題にあがり、また宮田珠己さんも読売新聞の「空想書店」で推薦していたので、10数年ぶりの再読。そしてその印象の違いに驚く。

 20代前半のとき読んだときはこの本の良さにちっとも気付かず、どうしようもない人間だなあなんて思っていたのだが、40歳を目前に控えた今、再読すると、こうしか生きれなかった人間の叫びであることに気付かされる。アホだった。オレはやっぱりアホだったんだなあ、兄ちゃんごめん。私もこうしか生きれない人間なのだ。

 中央線を営業。
 リブロ吉祥寺店では『ゼロの王国』鹿島田真希(講談社)に「本からオーラが出ています!」というPOPが立っていたが、まったく同じことを先週リブロ渋谷店のYさんと話していたのだ。素晴らしい装丁だ。

 また冒頭の金子光晴を愛読していた山崎ナオコーラさんの新作『男と点と線』(新潮社)もゲラを読んだ書店員さんから大変評判が良く、楽しみである。

 産経新聞から「本屋大賞」の取材を受けた後、夜は御茶ノ水で、第2回お茶丸大賞の飲み会。
 こちらは出版社の営業マンが自社本他社本を1冊ずつ推薦し、期間中に誰が一番売れる本を選定できるかというフェアである。

 若い営業マンが学生のコンパのような酒の飲み方をしていて、思わず「裸にならないように」と注意してしまった。恐らくどこのテーブルでも「裸」が話題になっていたと思われる。

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