10月26日(火)
- 『海炭市叙景 (小学館文庫)』
- 佐藤 泰志
- 小学館
- 669円(税込)
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坪内祐三さんの書評に誘われて購入した『海炭市叙景』佐藤泰志(小学館文庫)は、素晴らしい小説だった。これはまるで宝物のような本だ。
函館をモデルにした海炭市を舞台に、遅れてきた開発によって変わって行く町と18人の何でもない暮らしがスケッチ風に描かれる連作短編集。それは電車のなかから見える灯りのともったマンションを見て、そこでどんな暮らしが営まれているのだろうかと想像するような小説だ。
私を含めほとんどの人の暮らしに劇的なドラマなど起こらない。日々の暮らしは昨日の延長線上に過ぎて行く。しかしそれは何もないということではなく、小さな起伏は誰にだってあるだろう。『海炭市叙景』では、そんな小さな起伏がきっちり描かれており、一遍一遍心の底から感動が生まれてくるのであった。
営業、そして夜は、昨夜のテープお越し。忙しい。
函館をモデルにした海炭市を舞台に、遅れてきた開発によって変わって行く町と18人の何でもない暮らしがスケッチ風に描かれる連作短編集。それは電車のなかから見える灯りのともったマンションを見て、そこでどんな暮らしが営まれているのだろうかと想像するような小説だ。
私を含めほとんどの人の暮らしに劇的なドラマなど起こらない。日々の暮らしは昨日の延長線上に過ぎて行く。しかしそれは何もないということではなく、小さな起伏は誰にだってあるだろう。『海炭市叙景』では、そんな小さな起伏がきっちり描かれており、一遍一遍心の底から感動が生まれてくるのであった。
営業、そして夜は、昨夜のテープお越し。忙しい。