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12月27日(木)

みちくさ道中
『みちくさ道中』
木内 昇
平凡社
1,512円(税込)
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 2012年、仕事納め。

 この日記も含め、来年は諸々立て直しを計りたいと思うのだが、どうやったら立て直せるのか見当がつかない。何もかも袋小路。「大改造!!劇的ビフォーアフター」のように「逆転一発の匠」などが目の前に現れ、「まあ、なんということでしょう」と我が人生を立て直してもらえないだろうか。

 なんてことを考えていたら、木内昇さんの初エッセイ集『みちくさ道中』(平凡社)の冒頭に、このような記述を発見する。

「年始より年末のほうが好きである。有り体に言えば、「新たな一年をはじめるぞ」と意気込むよりも、「ここらで一旦リセットしよう」と生き抜くほうが、据わりがいいのだ。(略)「今年の抱負」「目標」「計画」──新年になるとほうぼうで目にする文言も、なかなかに気が重い。というのも私の場合、これまでの人生で一遍たりとも計画通りに、思い通りに事が運んだためしがないからである。」

 うーん、まさにそんな感じだ。
 私も年始よりも年末のほうが好きだし、リセットにいたっては毎晩している。
 しかし目を覚ますとリセットされておらず、昨日の続きの今日がまた繰り広げられ、計画通りにいかない毎日が続いている。

 41歳、本厄。
 父と義母が長期入院し、大切な人とお別れもした。

 それだけみると厄年のせいに思えるが、娘ととに関東大会に出場できたことは人生で最もうれしいことのひとつであったし、宮田珠己さんに連れていってもらった奄美大島でのシュノーケリングは価値観が変わるほどの衝撃を受けた。

 厄年だろうとなかろうと「いいこと」もあれば「悪いこと」もあるのだろう。
 できれば「いいこと」が「悪いこと」よりも、ひとつでも多い日々を送りたい。

 皆様、一年間ありがとうございました。


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