4月3日(水)

- 『還れぬ家』
- 佐伯 一麦
- 新潮社
- 2,484円(税込)

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『還れぬ家』佐伯一麦(新潮社)を読みはじめる。これはちょっとただならぬ小説なのではなかろうか。ゆっくりじっくり読もう。
横殴りの雨と強風の吹きつけるなか『本屋大賞2013』の見本を持って取次店を廻るのは、もはや仕事でなく冒険だ。
オチャノミズのC1を出ると、瞬時に傘が壊され、目の前でおじいさんが吹き飛ばされていった。「タクシー」という文字が頭のなかで点滅するが、私の中の植村直己がそれを許さない。
決死の覚悟で、C2のあるイイダバシコルに移動し、新たに求めた傘を再度壊されながらも、難所オオマガーリを越えC2ヒガシゴケンチョーに到着。
その後、カンダガワクレバスをハシゴをかけてわたり、C3、C4と征服。そのままジンボーチョーのC5へ向かいたかったが、我が目の前でトバスの雪崩が発生し(バスの扉が目の前で閉じられた)ため、いったんベースキャンプに帰還。
食事をとった後、相変わらず暴風暴雨のなか改めてC5、C6、TOPに向けて出発。
靴の中はビショビショで、一度脱いでしまったら二度と履けないだろう。
午後4時、頂上到着。
待ち構えていた報道陣から質問を受ける。
「なぜ取次店を廻るのか?」
しばし考えたあと私は答える。
「そこに新刊があるから」




