7月8日(月)

- 『サッカーデイズ』
- 杉江 由次
- 白水社
- 1,728円(税込)

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直行で出版健保の病院へ。
実は先週の水曜日に足の親指の付け根に違和感を覚えたのだが、軽い筋肉痛だろうと普段通りランニングをしたり、カレーを食べたり、ビールを飲んだりしてしまった。しかしそれが痛風発作の前兆で、金曜の夜には激痛となり(それでも風が吹いても痛いまではいかなかった)、週末は浦和レッズの勝利や2ステージ制反対のノロシもあげられずに、寝て過ごしたのであった。
私は日常的に運動をし、酒もあまり飲まず、小麦色のマーメイドなので、いっけん健康優良児に見えるが、長年の偏食により、中身はボロボロなのだった。コレステロールと尿酸値は高値安定で、昨年の健康診断では「D」判定、治療せよと注意を受けていた。
というわけで足を引きずって、気持ちとしては駆け込んでいるつもりで病院へ向かったのである。ちなみに病院に来たのは一年半前にのどちんこがのどきんたまになり、笹塚の名医こと初診料を取り忘れる産婦人科以来である。
足の親指を見せ、血液検査をし、痛み止めの薬をもらう。意外だったのは尿酸値が下がっており、もう一歩で通常の範囲内だったことだ。もしかしたら、この一年体質改善のために偏食と戦っていた結果が現れたのだあろうか。
遅れて出社すると、私の机の前に直納用カートに積まれた大量の『謎の独立国家ソマリランド』があった。事務の浜田が、「杉江さんが来るまでに注文があったので、直納しますと答えておきました」とにっかり笑っている。
外は35度を超える猛暑日であり、なにより私は病人なのだ......というか病院に行ってから出社しますと連絡したはずなんだけど。
水を大量に飲み(痛風対策)、直納へ。神保町のカーシェアリングに申し込んだはずなのだが、まだ承認されてないらしく、本日も徒歩と電車。神保町の駅も竹橋の駅もエレベーターがなく、改札に到達するためには20キロ近い『謎の独立国家ソマリランド』を持ちあげなければならない。足が痛いんだよ、おれは。
それにしてもこの本、発売してからもう5ヶ月が経とうとしているのに、毎月曜日は直納になるほどの売れ行きとはいったいどうなっているんだろうか。こんな経験は20年の営業人生で初めてのことだ。
2件の直納を終え、大量に水を飲み、改めて営業に出かけるが外は亜熱帯。こりゃあ営業マン死んじゃうぜ、もう8月に新刊を出すのは禁止したほうがいいんじゃないかと思ったのだが、なんとなんと私の本『サッカーデイズ』も8月発売なのだった。
ということは版元である白水社の皆さんも私の本のために汗を流しているのだ。ううう。あわてて柏水堂でアイスクリームを購入。陣中見舞いに持って行くが、持ち歩いている間にアイスが溶けてしまってはまずい。急がねば。ということで足の痛みを我慢して、靖国通りを白水社に向かって疾走す。
そうして営業しているうちに、またもや『謎の独立国家ソマリランド』の注文をいただき直納へ。足とカートを引きずってすずらん通りを歩いていると空が真っ暗となり、雷の音が激しくなりだす。ヤバイ。どうして足が痛い日に限って走らねばならないのだ。




