3月31日(火)
- 『檻 (集英社文庫)』
- 北方 謙三
- 集英社
- 700円(税込)
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5時起床。朝ラン6キロ。見沼代用水西縁の桜は満開。独り占め。
朝日新聞の別刷りで掲載されていた「イチロー 伝説に挑む」のなかの一節に頬を叩かれる。今季、ピート・ローズがもつ通算最多安打4256本と大リーグ通算3000本安打に挑むイチローだが、その記録もすべて「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところにいく、ただ一つの道だと感じている」と。
ついついロットで考えてしまう本の売上もまったく同じことだ。一冊一冊の注文が数千部、数万部、数十万部に繋がるただ一つの道。来年度のテーマにする。
本日、「本の雑誌」6月号で掲載する40周年記念特集の目玉「本の雑誌が選ぶ40年の40冊」を決める座談会があるため、我が推薦本を背負って出社するも、実はひとり20冊までという制限なのにどうしても40冊から減らすことができず。というわけでもう私の40冊がそのまま「40年の40冊」でもいいのではないかと強行採決を迫ったのだけれど、まったくの無視。しかもこれだけ重たいおもいをして持ってきた40冊もほとんど役に立たず。「新日本本の雑誌」創刊を企む。
不愉快になっていたところ白水社のKさんから電話があり、一緒に昼食へ。Kさんにならって量が多いと噂の近定の日替わり定食に挑戦するも撃沈。ロースカツ、クリームコロッケ☓2、ささみフライ醤油煮☓3はさすがに無理。カウンターでは異動で神保町を離れるらしいサラリーマンが「近定が大好きだったんです。またいつか来ます」と女将さんに挨拶をしていた。
午後、「本屋大賞2015」の事前注文〆作業。いよいよ。
40冊持って帰るのも悔しいので一冊ずつ読みながら帰宅することにする。今日は北方謙三『檻』(集英社文庫)。何度読んでも、しびれる。