4月30日(木)
- 『For All My Sisters (+DVD)』
- Imports
- 3,074円(税込)
- >> Amazon.co.jp
いちおう28日から6日まで休みだけど来たいやつはくればいいさという傲慢なゴールデンウィーク休暇に突入。来たくはないけれど仕事は山ほどあるので例年通り出社しようと考えていたところ、朝、息子と娘は学校で妻も仕事に出かけると聞いた瞬間、休むことにした。家族と仕事からまったく開放される日なんて年に一日あるかどうかだ。このチャンスを逃してはならない。
というわけで自転車に乗って、私が最も愛する街・浦和へ。まずは調神社にお参りし、須原屋、レッドボルテージ(浦和レッズオフィシャルショップ)、パルコで買い物。タワーレコードでは今月の一枚としてザ・クリブスの「For All My Sisters」を手にする。
昼時になったので前から気になっていたラーメン屋「鶏そば一瑳」の行列に並ぶ。あっさり鶏そばのスープの最後の一滴を飲み干した瞬間、また来ることを確信する。今度は鶏団子をトッピングしよう。
そして、本日のメインイベント「武蔵野書店」を訪問。メインイベントといっても10坪ほどのいたって普通の古本屋さんなのだが、その普通さが私の身の丈にあっており、またときおり掘り出し物があるのだ。外の100円均一棚を眺めた後、店内の文庫を物色。何冊かの本を抱えた後、単行本の棚を目を滑らせていると一瞬、胸が高鳴る。まるでスロットマシーンでリーチ目が出た瞬間のような気分。目押しするかのごとくもう一度視線を戻すと、これまで見たことのなかった本の背表紙に「山口瞳」の文字があるではないか。箱入りの立派な造本をグラシン紙が包んでいるのでよく見えないが紛うことなき「山口瞳」の文字。しかも隣の本も似たような造本で、同じく山口瞳と印刷されている。
おお、これは文庫本では一冊に合本されてしまった『月曜日の朝』と『金曜日の夜』ではないか! ではないか!と驚いているけれど、実は先ほど、いや今この瞬間まで、『月曜日の朝』と『金曜日の夜』がこのような形で出版されていたことを恥ずかしながら知らなかった。
震える手で値段を確認しようとするも、本に巻かれているグラシン紙が破れそう。深呼吸をして、手首のストレッチをし、ゆっくり本を抜き出すと1500円と記されている。買った! 思わず競りでもないのに大声をあげてしまう。
近くの喫茶店に飛び込み、買ったばかりの『月曜日の朝』と『金曜日の夜』を開く。『月曜日の朝』には田沼武能氏の写真が、『金曜日の夜』には関保寿氏の絵が多数収録されている。幸せ。