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8月19日(水)

私の息子はサルだった
『私の息子はサルだった』
佐野 洋子
新潮社
1,296円(税込)
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 通勤読書は、『私の息子はサルだった』(新潮社)。没後発見された原稿から編集されたものだが、これは佐野洋子版『岳物語』だ。自らの子どもの成長記であるとともに、子どもの目線を失わずに生きてきた佐野洋子だから表現できる文章とシーンの数々に、こみ上げてくるものがいっぱいだ。

 それにしても息子が生まれてから何度も「男の子ってわからないよ」と妻に言われてきたが、なるほど女性にはこうやって見えていたのか。これはわからんだろうな。

 佐野洋子といえば、神奈川近代文学館で企画展「まるごと佐野洋子展──『100万回生きたねこ』から『シズコさん』まで──」が開催されている(~9月27日まで)。これは行かねばならない。

 栗田出版販売の民事再生法申請や池袋リブロの閉店など出版営業マンの頭を悩ます大問題が勃発している2015年、次なる大問題は9月のカレンダーである。

 今年はなぜか21日(月)、22日(火)、23日(水)と祝日になっており、元来25日に向って新刊が大量に出て行く時期がすべて休みなのである。しかも9月は決算月で毎年新刊が多く、ただでさえ仕入れ窓口に行列ができたりするのに、この祝日だ。すでに仕入れ窓口では17日、18日、24日、25日の受け入れは「×」表記になっていたりするらしい。

 編集部に、今年の9月は「ごめん!ずれちゃった」が絶対できないからなと釘を刺す。

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