11月16日(月)

- 『味なメニュー』
 - 平松 洋子
 - 幻冬舎
 - 1,620円(税込)
 
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 この週末に観た映画は「戦場のピアニスト」「エル・スール」「キル・ビル」「きっと、うまくいく」の4本。
 もっとも心が揺さぶられたのは「戦場のピアニスト」。もっとも楽しんだのは「きっと、うまくいく」。
 通勤読書は、平松洋子の『味なメニュー』(幻冬舎)。各店のメニューにこめられた想いを硬派な文章ですくい取る。
 毎月毎月新しいメニュー(新刊)を作り出さねば成り立たぬ身には、ひとつのものを作り続ける世界は憧れだ。
 今月の新刊『ワンコイン古着』の見本ができたので取次店廻り。結構混雑。
 昼、見本出し恒例の飯田橋「黒兵衛」にて味噌ワンタンメン。美味い!最後の一滴までスープを飲み干しお会計を頼むと、「今日の美味しかったでしょう?」とお店の人から初めて話しかけられる。
 どうやらこれまで鶏ガラを仕入れていた業者が倒産してしまい、新たなところと取引していたのだが、そこが店主が求めていた鶏ガラとは違うものをしばらく納品していたらしい。味が違う味が違うと悩んでいたのだが、ついに原因を突き止め、今日からきちんとした鶏ガラが届いたそうなのだ。
 お店の人に話しかけられるのをよく思わない人もいるかもしれないけれど、今日のこの言葉には美味しいラーメンが作れた喜びがあふれていた。やっぱり飯田橋のラーメンは「黒兵衛」一択。




