まみへの手紙、春の本屋で

雨宮まみさんの訃報を受けたのは、早朝、共通の知人からのメールでした。
その日、一日呆然としてしまって終始上の空で仕事をおえました。
新刊を上梓される度にご来店いただき、サイン本を作っていただいてました。
応接室で雨宮さんと雑談することをいつも楽しみにしてました。
おしつけるように渡した当方のフリーペーパーで紹介した本を後日、入手されたときいたときには、おもわず小躍りをしました。
そういう機会が永遠に失われてしまったことにいまだ愕然としております。
雨宮さんの本の入荷情報をつぶやいた際にリツイートしてくださることは日常的だったのですが、一度だけ個人のアカウントでつぶやいたものに「いいね」を押したうえで、リツイートしてくださったことがありました。

「どいつもこいつもあなたもわたしも」

良くない酔い方をしたときに衝動的に打ったこの意味不明なつぶやきを、なぜ雨宮さんは気に入ってくれたのだろう、と今になってかんがえてみたりもしています。

自分語りになってしまいました。
しばらくして共通の知人がこんな風に言いました。雨宮さんが残してくれた素晴らしい本の魅力を伝えていこう、と。
自分は本屋なんだし、ではすぐに追悼フェアを準備しよう、と動くこともできたし、実際様々な本屋が雨宮さんの追悼フェアを行っているようです。が躊躇ってしまいました。
じっくり準備をして春先にやろう。
そのときには、雨宮さんの本が並んだその隣に小さなノートを置こう、と。
雨宮さんときちんとおわかれの言葉を交わすことが叶わなかった人たちに、そのノートを使ってもらおう。みなさん、雨宮さんへのメッセージを書き込みに来てください。
春の本屋に。
(フェア終了後、ノートは雨宮さんのご遺族にお渡しします。)

開催日時 2017年2月1日から3月31日
会場 ブックスルーエ一階雑誌フェア台
問い合わせ先

0422(22)5677 担当花本